え！旅館では！？

老舗の旅館にやってきたのかと、
勘違いしてしまいそうな佇まい。
こちら、築100年の古民家なのです。

長くこの場にあるからこそ
じんわりと醸し出す、
このどっしりとした威厳。
100年間、家の住人を
静かに見守ってきたのでしょうね。

場所は福岡県、糸島市。
最寄りのバス停から
徒歩10分。
里山の集落に建つ平屋。

住める期間は
2020年6月からの1年間と
限定されてはいますが、
その分敷金・礼金なし！

夏になると広い敷地に
わさわさ生える大量の草取りも、
オーナーさんが
対応してくれるそうですよ。

建物面積はドドンと209.39㎡！

なんと…
憧れの露天風呂付きです！

お庭には、
古民家には珍しく
ウッドデッキが
しつらえられています。

もともとは民泊で
利用されていたため、
家電や調理器具、
清潔な寝具まで完備。

大きなキャリーケースに
必要な荷物だけを詰め込んで、
ゴロゴロ転がして来てくださいな。

古民家らしい、
趣のある和室。

外の光を取り込む
美しい額入り障子に、
部屋の灯りをやわらかに通す
細かく組まれた欄間。

職人のこだわりが
随所に見受けられる建具の数々に、
思わずほうっとため息が出ます。

うわあ、和室に屏風とはすごい迫力。
しかも日本人が愛してやまないこたつ！
こちらも付いてくるのでしょうか。

古民家で贅沢に時間を使いながら、
寒い日にはこたつでお鍋をつついて。
たまにベタにみかんを食べたり、
ついウトウトしてしまったり。

想像しただけで、
胸がグッとくる暮らしぶり。
あえてスマホを手放して、
本を大切な娯楽にしたいな。
1ページ読み進めるごとに、
疲れた心がほぐれる気がする。

ぼんやり漏れる灯りすら、
この空間を作り上げる
大切なカケラのひとつ。

縁側から見えるのは、
美しい枯山水の庭。

整えられた庭を、
ひとりで静かに眺めたい。
ざわついた気持ちも、
しんと凪いでいく感覚。

忘れかけていた
本当に大切なもの、
自分自身の心の在り方。

そういうものを、
時間をかけて
取り戻していけそうだ。

夏の訪れとともに
やってくるホタルたちは、
窓を開けていると
お部屋にまで入ってくるほど。

夜に電気をすべて消して、
ホタルの光だけを
ぼうっと見つめていたくなる。

100年の古民家ですが、
水回りは完璧に手を加えられ、
使い勝手は文句なしです。

古材を使って再生した小屋には、
まぁるい木の浴槽がちょこん。
なんと麗しい露天風呂でしょうか。
目の前には野趣あふれる竹林に、
その奥には田園風景が広がります。

これ、本当に自分だけで
味わっていいんだろうか…！？
と感動してしまうほどの、
贅沢な露天風呂。

1日に何度入っても、
きっと飽きはこないだろうな。

新設された
ウッドデッキからの展望も、
また格別な眺め！

大きく広がる田園風景に、
気持ちも解き放たれそうです。
ここで眺める空は、
きっとグンと高く感じるんでしょうね。

空気が澄んだ早朝の空も、
どこかノスタルジックな夕陽も、
吸い込まれそうな星空も。
目に映る空の姿すべてに、
たまらなく感動することでしょう。

寝室はこんなに
雰囲気が変わるんですね。
古民家というより、
まるでホテルのよう。
いろんな表情を見せてくれるんだな。

古きよき時代の味わいを
たっぷり感じたなら、
夜はふかふかのベッドで
安心してお休みください。

緑の中に佇む姿は、
静かに自然と調和している。

豊かな土地と共存しながら、
この令和の時代まで、
時を刻んできたんだなぁ。

家の近くには、
さらさら流れる小川。
魚もいるかなぁ。

夏はこの小川にも、
ホタルがやってくるんでしょうね。

敷地内の樹木には、
四季折々の花が咲きます。

季節の移り変わりを、
木々の変化が教えてくれる。
そういうの、きっと
あたりまえのことだったはずなのに、
最近は忘れてしまいがちだなぁ。

草木が芽吹き、
花が開いたときの喜びを、
いつまでも感じられる人でありたい。

目をつぶって、
想像してみてください。

風が木々を揺らす音に、
かすかに聴こえる小川のせせらぎ。
見上げれば満天の星、
庭を舞い踊るホタルの光。

もう、生きているだけで、
充分満ち足りた気持ちに
なりそうではないですか。

そんなにほしくもないのに、
懸命に手を伸ばしていたものを。
もういらないのに、
意地になって抱え込んでいたものを。

この豊かな土地と
100年の時をかけた古民家が、
ゆるやかにそぎ落としてくれそうです。