アイランド──。

単純に訳すと「島」であるが、
この言葉には南国の楽園を思わせる、
甘美な響きがある。
そこでは時間がゆっくりと流れ、
都会の生活に満載のストレスなどとは、
きっと無縁なことだろう。
都会人の憧れの地、それがアイランド。

その楽園が、
部屋の中にあると耳にしてやってきた。
最寄りの
名古屋市営地下鉄東山線・覚王山駅から
歩くこと、10分足らず。
ふむ。坂の途中にある、この物件か。

エレベーターを降りて、すぐが目指す部屋。
おっと。玄関前にあるのはポーチ。

むむむ。並のマンションじゃないな、ここ。
オレのなかの
タダモノジャナイ物件メーターが、
ビンビン反応している。

ほほう。
リビングは縦に広く抜けたタイプか。
ここ20帖オーバーなの？　広いなぁ。
広い窓があって、日差しも良好。

コンクリート打ちっ放しの内装が、
洒落ているじゃないか。

一見すると
デザイナーズのワンルームって感じだけど、
ここの、どこに楽園が？

うん？　
もう一度、最初に部屋に
入った角度から見ると……、
左側に、なにかあるぞ。
これは、なんだ？

これ、だったのか……！
今、オレの目の前に
アイランドが姿を現した。

そう、アイランドキッチン。
部屋の真ん中にデンと構えて、
「アイランドでござい」と
存在を主張しない。
まるで離島。
この佇まいが粋だ。

間取りという地図の片隅に、
これを見つけた今のオレは
まさに、しゃかりきコロンブス。
俄然、テンションが上がってきたぞ。
よーし。

コンロは３くちで、
シンクはたっぷりの広さ。
調理スペースも広々としていて、
その気になれば、
料理教室も開けそうな設備充実ぶり。

キッチンは小物で散らかりがちなんだけど、
収納がたっぷりなのはありがたい。
たいていのものは収納にしまって、
このキッチンは
スタイリッシュなまま使うべきだ。

なにを隠そう、
学生時代はレストランの厨房で
アルバイトしていて
一時は本気でコックになろうと
思っていたオレ。
今でも好きで自炊するし、
冷蔵庫にあるものでなんでも作れちゃう。
そんなオレにとって、
本格派のこのキッチンは、
まさに部屋の中の楽園。

この部屋に住んだら、
広々リビングに人を招いて
ホームパーティでもやっちゃおうかな。
むふふ。

デザイナーズワンルームと見せかけて、
実は洋室がもう一室。

部屋は北向きだけど、
一面窓になっているので明るい。
ここは寝室にするか。

水回りも、どれもスタイリッシュ。
洗面台は大型で、すっきりしたデザイン。
壁面のタイルがさりげなく、
お洒落感を増しているあたりが
ポイント高し。

バスルームも、このとおり。
窓付きのスケルトンバスで、
まるでリゾートホテルのよう。

トイレも明るく、
広々としていて落ち着ける空間。
半円形のシンクボウルが、
なにげなくアクセントになっている。

南東向きのバルコニーは、
ウッドデッキ仕様。
アウトドア用の
リクライニングチェアを置いて、
天気のいい日はここで本を読んだり、
コーヒーを飲んだり。

バルコニーの先は学校、
その奥は名古屋の街で
景色が開けている。
隣接する建物がないので、
明かりはたっぷり届くし
バルコニーでダラダラしていても、
人の目を気にする必要ナシ。

部屋は全体のデザインが調和していて、
これっぽっちも隙がない。
立地も覚王山駅は名古屋駅から約15分、
繁華街の栄駅からも10分ほど。
ともに乗り換えなしで、アクセスは抜群だ。

そして、特筆ポイントがもうひとつ。
この物件は、
犬または猫2匹まで相談可なのだ。
ペットが飼える物件って、
ただでさえ限られているのに
このお洒落っぷりで、
なおかつペット可とはまいった。

料理好きにはもちろん、
愛犬家、愛猫家にとっても、
ここは楽園だ。