時をかける部屋

この物件は現在は募集終了している可能性が高いです。過去物件のアーカイブとしてお楽しみ下さい。

神戸・三宮から
地下鉄で20分ほどの名谷という街。
駅を出ると
大きなバスターミナルが目に留まり、
周囲にはショッピングモールや
大型家電量販店が建ち並んでいる。

だけど現代的な三宮とは違い、
どこかノスタルジックな匂いを醸している。
このあたり一帯は須磨ニュータウンとして
昭和30年代に開発が始まり、
名谷は昭和50年ごろから
入居が始まったらしい。
そんな名谷の街に
面白い物件があると聞きつけて、
やって来た次第だ。

昭和の匂いが色濃く残る
街並みを眺めながら、歩くこと10分と少し。
ふむ、ここか。

外観は昭和40～50年代に建てられた
団地そのもの。
街の風景に溶け込むように馴染んでいる。

それじゃあ早速、
部屋のなかを見せてもらおうか。

「えっ、なにこれ!?」
訪ねる部屋を間違えたかと思って、
思わずドアを閉めちゃったよ。

部屋番号を確認すると……
間違っていない。
じゃぁ、やっぱりここか。

間取りは2LDKか。
玄関から入って正面の部屋は
ダイニングキッチン。
おっと。
これはカウンターテーブル付きの
キッチンじゃないか。

落ち着いたトーンの内装に
ブルーのカウンターテーブルが
絶妙のアクセント。

作業スペースにもできれば
ここで食事もできるし、
夜はスツールに腰掛けて、
バーカウンターとしても使えるぞ。
いいじゃないか、これ。気に入った。

キッチンは、団地の台所の
雰囲気を残しているなぁ。
でも、これはこれで味があっていい。
シンクが広くて、調理スペースも充分。
なによりレンジフードや壁面を、
さりげなく現代風にリメイクしているのがニクイ。

扉を開けて最初に目に入ったのは、
キッチン横の
ダイニングスペースだったのか。

これはもう住居というより、
ちょっとしたカフェみたいだ。
人を招いて自慢したくなるなぁ。

さてさて、お次はリビング。

これもまた派手でも地味でもなく、
ちょうどいい具合。
大きめの窓から差し込む
陽の光もいい感じ。
ソファ正面にあるラックの上には
テレビを置こうか。

ソファに腰掛けてじっくりと映画、
あるいは寝転がったりして
ダラダラとバラエティなんかを観て過ごす。
いかん、いかん。
居心地が良さすぎて、
自堕落人間に転落してしまいそうだ。

洋室は2室あって、
リビングとつながっているこっちは
寝室を想定しているようだな。

ゆとりがある広さで陽当たりもいい。
寝るときはレースのカーテンだけを閉めて、
朝の日差しで自然に目を覚ます。
そうできれば、健康的な生活が送れそうだ。
男の独り暮らし、ピンクの内装……。
まあ、明るくていいか。

この部屋にあった押し入れは、
ふすまを外して
クローゼット風にリメイクしたんだな。
和と洋、現代と昭和がミクスチャーされた
独特の雰囲気。
使い勝手も良さそうだし、
うん、悪くないぞ。

もうひとつの洋室に行く前に、
水回りをチェックしておこうか。

洗面まわりはどうしても
生活感があふれてしまうんだけど、
これはシックでいい感じ。

室内に洗濯機置き場あり。
壁に備え付けの棚があるのはありがたい。
このスペースの雰囲気ともマッチしている。
こいつは大活躍間違いなし。

バスタブが広めで、
なんてったって大きな窓があるのがいい。
陽当たりも良く、
明るいうちから湯につかるのも
気持ちよさそうだ。

水回りは玄関のすぐ右に
集まっているのだが、

カーテンを閉めればこのとおり。

トイレは手塗り風の白壁と、
床面・天井の茶色がいいコントラスト。
ここのトイレットペーパーホルダーは、
控えめにおシャレ感を放っているなぁ。
なんだか奥ゆかしくて、可愛いヤツ。

ベランダは横に長くて、陽当たりも良し。
これなら洗濯物は
ゆとりをもって干せ、すぐに乾くだろう。

そしてこれが、ふたつめの洋室。
おっと、なんだこれは！
壁も天井も真っ黒って、
すごいインパクト。こりゃ、驚いた。

うん？　ちょっと待てよ。
部屋の奥の収納の周りあたりは、
まだ改装の途中なんじゃないか？
これ、どういうこと？

……気になって問い合わせてみると、
この部屋はオーナーさんの
DIYによるものなんだとか。
洋室の仕上げがまだのところや
寝室のピンクの壁などは、
入居してから自分で塗るか、
オーナーさんにお願いする。
あるいはそのまま使うなど、
どうするかを相談できるそう。
ここからさらにカスタマイズできるなんて、
入居してからも楽しませてくれるんだな。

それと、
うれしくて、ありがたい特典もアリ。
現在置いてある家具、家電は
セットでの募集なんだとか。
どのインテリアも、
部屋の雰囲気にマッチしている。
ここのオーナーさん、センス良し。