リビングに入った瞬間、 やわらかな光と どこか懐かしい空気に包まれます。 加古川の団地の一室。 オーナーご一家が手を加え 専門業者のリノベーションとの 調和が生まれました。

真新しさよりも、心地よさ。 温度が感じられる住まいです。

加古川鳩里団地という どこかのどかなネーミング。

現在の間取りは4LDK。 部屋数の多さが特徴的ですが 元はさらにもう1室、 5DKだったというのですから驚きです。 こちら、売買と賃貸で募集していて、 どちらの価格もかなり お値打ちなのも注目ポイント。

ブルーの玄関扉を開ければ 室内ではミントグリーンのドアがお出迎え。

天井にも床にも木目模様が広がる あたたかな空間が この家のスタート地点。

スコンと広い11畳のLDKは 家具の配置もしやすい、 きれいな長方形。 入口が大きく開口しているので 面積以上に広々と感じられます。

ビンテージ風の面材のキッチンが インテリアの一部のように 室内に溶け込んで カフェのような雰囲気。

最近では珍しい2槽式のシンクで 家事効率も格段に上がりそうです。

各個室は リビングからは独立した位置に。 4つのお部屋は 間仕切りで行き来でき 繋がりを感じられます。

8帖の洋室には窓がありませんが 扉を開放すれば 各部屋から光を取り込むことが可能。

扉を閉め切れば暗くなるので お子様が小さい間は 家族みんなの寝室に ぴったりではないでしょうか。

お隣の和室は 壁の一面がブルーグレーで モダンな仕上がりに。

子どものあそび場に、 ちょっとしたお昼寝スペースに。 押入れに洋服をしまうなら 家事スペースにしてもいいな。 和室のよさを残しながら 洋風のインテリアも似合いそうで 使い勝手抜群の予感。

そのさらに奥には 2つ並んだ6帖の洋室。

南側の窓に面しています。

お隣は、おそらく元和室。 床の間に、押入れが残されています。

和洋折衷、個性的なお部屋は 使い方次第で ぐっとイメージが変わりそう。 床の間に飾り棚を設置、 押入れの扉は外して 隠れ家みたいな ワークスペースにするものあり。 和の残り香を ふわりと漂わせるインテリアも きっと素敵。

水回りには小さな工夫があちこちに。

洗面台の横には 洗濯機置き場との隙間に ぴったりと収まる引き出し。 朝の支度が忙しい時も メイク道具やドライヤーを ずらりと並べられます。

壁にはレンガ調のアクセント、 床はヘリンボーン風と 遊び心のあるトイレに

バスルームの床は モルタル風と クールな装いです。

このお部屋は室内の様子と同じくらい 立地や環境も魅力的。

まずは階数。 エレベーターのない団地において 上り下りの負担がほどよい3階。 日当たり・風通しといった面でも 申し分ない住環境の良さで、 防犯面では外部から視線も気にならず 安心して暮らせる階です。

そして、公立の小学校までは徒歩3分、 中学校までは徒歩2分と お子様の通学にも安心の立地。 スーパーやショッピングセンター、 病院といった 暮らしに寄り添う施設も揃っています。

この部屋に息づくのは 家族の手で紡がれた時間。 懐かしさと新しさが心地よく交わる 団地の一室で 次の暮らしを描いてみませんか。

文・ほしりょうこ 散歩とビールと読書が好きな、元リフォーム屋さん。16年で9回の引越しを経験。もっぱら東京の西側にいます。 @hs_ryk