ご覧くださいませ、 この趣のある 京町家と路地！

駅近とは思えない風情に、 思わず「ここ、ドラマのロケ地ですか？」と 聞きたくなります。

歴史ある京町家にそっと寄り添う、 お手入れされた植栽たち。

そして掃き清められた、 大きな石畳。

路地好きとしては もうこの時点で 萌えが止まりません...！

ガラガラ、と開ける この格子の引き戸もたまりませぬ。

夕闇濃くなる時刻に この照明をポッと照らして。

橙色の照明に照らされた木の建具は、 なんとも艶やかで うっとりすることでしょう。

想像するだけで、 まるでドラマのワンシーンのよう。

しかもこの物件、 好立地。

京都の地下鉄「鞍馬口駅」から徒歩4分。 紫明通りを少し入った 便利な場所にありながら、 路地に静かに佇んでいます。

玄関も個性的で素敵〜！

半屋外のような、お庭のような、 そんな不思議な感覚になる。

建築年月日は不詳なのですが、 昭和23年より以前に 建られていた記録が残っています。

京町家プロフィール取得済みだそう。

※京町家プロフィールとは （公財）京都市景観・まちづくりセンターが、 京町家を次世代へ適切に 継承していただく一つの手段として、 当該京町家の歴史や文化、価値などの文化情報、 建物の劣化状況などの建物状況をとりまとめた 「京町家カルテ」や、 京町家の外観情報をとりまとめた 「京町家プロフィール」を作成しています（有料）。 参照サイトはこちらから

木造瓦葺2階建で 間取りは4DK。

一部解体をしており、 小屋組みが見える状態です。

この無骨さもまた カッコいいですよねえ。

どう改修していこうか、 夢広がります。

2階の和室には 床の間や押し入れが健在。

書斎と寝室、 襖を取り払って 1つの部屋にしても良いかも。

ぼんやり京都の風景を 眺めて過ごせる この肘掛けは、残していきたい！

そしてこういう建具も 丁寧に使い続けたいな。

水回りは まだまだ使えそう。

なんだか、 割烹着と煮込み料理が 似合う台所。

広くて大所帯でも使いやすそうです。 すりガラスの棚もかわいい！

お風呂はレトロな タイル張りで 懐かしい感じ。

「ふう〜」と浸かれば、 ちょっと昭和映画の主人公に なった気分です。

なんとお風呂の隣に このような通りがあったりして、 増改築の跡が伺えます。

これもまた 築年数を重ねた物件の 面白さですよね。

このような物件ですから 再建築不可だったり 色々と制約はあります。

けれど、 それを補って余りある 「ここに帰りたい」と 思わせる魅力があります。

はあ、何度見ても愛おしい この路地のエントランス。

ここに帰ってくるのが 楽しみすぎて、 まいにち小走りで 駆けてしまいそうです。

文・戸田江美

デザイナー。荒川区のマンションの大家をしている。落語が好き。@530e

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