今日も朝から響く、子ども同士の 喧嘩騒ぎ、かと思いきや すぐに大笑いする声。 屋根裏部屋はたぶん我が家で 1番にぎやかな場所。

この家に出会ったのは 1番上の子が生まれたばかりの頃。

平屋というだけで ワンフロアで暮らしが完結する 安心感があった。 それに加えて 屋根裏やガレージという "あそび場の余白"があることに 私も夫もワクワクしていた。

庭には季節ごとに違う景色が広がる。 夏はビニールプール、 冬は雪山。 一角に作った畑には ミニトマトに、ナス、 ハーブもたっぷり。 子どもたちには今のところ不人気だけど そのうちに良さがわかるでしょう。

ガレージには 季節ごとのグッズがぎっしり。 夫の自転車や バーベキュー道具。 外で遊ぶことが 好きな私たちにとっては まさに宝箱。

玄関の床の柄と 大容量の昔ながらの下駄箱は 私の密かなお気に入りスポット。

リビングから そのままお庭に出られるから 「ちょっと外で遊んでおいで」も 「暑いからちょっと中入って」も 声かけひとつでOK。 思ったよりずっと助かっている。

キッチンでお料理をしながらも ちらちらと、外を伺いながら。 姿が見えるだけで 安心できるものだ。

築年数こそベテランクラスだけど 綺麗にリフォームされていて 暮らしやすさも二重丸。 ほら、洗面台もピカピカです。

お風呂の窓に貼られた ステンドグラス風のシール。 以前この家に住んでいた人の 暮らしの名残があって そこがまた、愛おしく感じられる。

リビングの扉を開けると そのままつながる洋室が、ふた部屋。

子どもたちが走り回るのに うってつけ…なのが ちょっと不本意だけど 生活動線は抜群。 洗濯して干して 取り込んで畳んで片付けて。 着替えてお化粧してバッグを選んで。 ワンフロアって快適だ。

屋根裏部屋へは 扉を開けると現れる 秘密の階段をのぼって。 これも子どもが小さい時は 非常にありがたいポイント。 扉さえ閉鎖すれば 気付いたらのぼって 転げ落ちてた、なんて事態を 未然に防げる。

天井の低いこの空間は 今のところ子どもたちの専用エリア。 テントにプラレールに キッチンセット。 散らばったレゴを踏むと ものすごく痛いということは 子どもが生まれて初めて知った。 お友達も大歓迎。 子どもたちは夢の部屋に放牧。 大人は下でひと休み。

夏の暑さには勝てないけど 扇風機をフル稼働して ギリギリまで粘っちゃう。

いつかはこの渋い梁の下で 大好きな音楽を流しながら ティータイムでもしたいな。

裏手からは苫編山が見えて ちょっとハイキングにいくのにぴったり。 …と、理想の田舎暮らし、といった のどかな雰囲気が漂うけれど 実はアクセスのよさが この家のもうひとつの魅力。

最寄りのJR山陽本線「英賀保」駅から 徒歩8分。 そこから姫路駅までは2駅・電車で約6分。 神戸方面への通勤だって、十分圏内。

のどかな環境で 子どもをのびのび育てたい。 仕事もずっと続けたい。 便利な暮らしも手放したくない。

そんな風に思っていた私たちには このお家はちょうどいい答えだった。

全部叶ってる、なんて 信じられないけれど 今暮らしがその証拠。

このお家まるごと楽しんで すくすく育ってね、子どもたち。

文・ほしりょうこ 散歩とビールと読書が好きな、元リフォーム屋さん。16年で9回の引越しを経験。もっぱら東京の西側にいます。 @hs_ryk