まるでカフェのような家。
よく目にする表現だけれど、
建築や内装の説明としては曖昧。
いや、わかるんですよ。
古民家カフェのような内装って
ことなんだろうし、
今回ご紹介するお家も
まさにそんな空間ですから。

でも、「カフェ」の定義は
「コーヒーを出す店」らしいので、
ここはあえて「コーヒーが似合う家」
と呼びたいのです。

外観を一見すると
オーソドックスな戸建てですが、
よく見るとポーチのあたりがあやしい。

ブルートーンのタイルで覆われた
角丸の開口にレトロなランプ、
ブラックチョコレートのような
つやつやした玄関扉。

これは絶対にかわいい家だと
玄関扉を開けましたら、
はい、やっぱりかわいい。
家の奥からコーヒーの香りが
漂ってくるような気がするのは
私だけでしょうか。

ほらね？
このスペースに似合う香りは
ディップティックやジョーマローンの
ルームフレグランスではなく、
柑橘系のナチュラルな香りとかでもなく、
絶対にコーヒーの香り！

そんな素敵なリノベが施された
2階建ての3LDKは、
ペットを飼ってもいいし
さらにDIYをしてもOKという
懐の広さも魅力的。

いちばんコーヒーが似合うのは
やはりこちらのLDKでしょう。
キッチンの横にテーブルを置いて、
朝はカフェラテ、昼はアイスコーヒー、
夜は熱々のドリップコーヒーを。
音楽を聴きながら
ここで日に何杯も
コーヒーを飲んでしまいそう。

コンロでマキネッタを火にかけたり、
レンジフード横の造作棚に
ミルやドリップポットが並んでいたり。
さらに、奮発して買った
エスプレッソマシンが
シンク下の収納スペースに
置かれていたり。
そんな光景が目に浮かびます。

奥のリビングスペースには
ソファとコーヒーテーブルを置いて、
甘いお菓子と一緒に
食後の一杯を楽しみたい。

リビングスペースの一角を占める
オープンな収納スペースは
こんなふうにワークスペースに。
作業に煮詰まったときはもちろん
ガツンと苦みのきいた
ブラックコーヒーをどうぞ。

いったん玄関近くまで戻り、

住居にしておくにはもったいない
素敵な階段を上ります。

2階の空気感も最高でして、
まず、廊下が味わい深い
パーケットフロア。
カフェというより純喫茶の
空気感が増した気がするものの、
それでもやはりコーヒーが似合います。

市松模様の床がレトロな3帖も、

とんでもなく素敵な
パーケットフロアの6帖も、

元和室を洋室に仕上げた6帖も。

どの部屋も申し合わせたように
コーヒーをしみじみ
おいしく感じられそうな
空間なので驚いてしまいます。

しかも元和室のお部屋の外には
広いベランダがありまして、
コーヒーを飲みながら読書という
この上ないリラックスタイムが
過ごせてしまうのです…！

家中のお部屋をすべて見たところで、
コーヒーが似合う＝リラックスできる
スペースだという当たり前のことに
気づいたのでした。
コーヒーに目がない方も
そうでない方も、
もはやカフェに足を運ぶ必要など
なくなりそうなリラックス三昧の日々を
手に入れてはいかがでしょうか。