山形県のほぼ真ん中。 県都・山形市のお隣に位置する山辺町で、 8DKのお屋敷が売り出し中です。

敷地総面積はなんと約190坪。 建物面積は約60坪。

数字だけではピンと来ないかもしれませんが まずは間取りをご覧ください。

1階に6つ、2階に2つの和室が配置された 伝統的な日本家屋の間取りです。

もともと何人で暮らしていたのかは 分かりませんが、とても大きなおうちですね。 図面だけでもかなりのインパクト。

襖で区切られた和室は、 6畳から11畳まで大小様々。

襖を開けると視線が抜けて、 より奥行きを感じることができます。 天井の高さのおかげで、 閉塞感とは無縁の空間です。

柱や床、天井などに目をやると 傷みや経年劣化は見られるものの、 長い年月に耐えてきた立派な躯体には 古民家ならではの風格を感じます。

小道具やアンティーク家具などの インテリアもきっと引き立つことでしょう。

1階の南側、L字に配置された広縁は、 家の中と外を繋ぐ、いわば中間領域です。 雨風や日差しから住人を守ってくれて、 採光・通風のバランスも調整してくれます。

ちょっと腰掛けてお茶をしたり、 洗濯物を干したり、 子どもやペットが遊んだり。 多用途に活用できる優れもの。

10.9帖のダイニングスペースは、 窓が多くて明るい空間。 大きめのテーブルを置いても まだ余裕がありそうです。

キッチン横には、屋外へと繋がる勝手口付き。

こちらは洗面スペース兼脱衣スペース。 水まわりの空間にもゆとりがあります。

洗い場が広々とした浴室に、

横幅にも余裕があるトイレ。

洗面所・お風呂・トイレを リフォームするときに、 もともとの広さを活かし、 バリアフリー設計にするのもいいですね。

以前はどんな人が暮らしていたんだろう？ と想像が膨らむ大きな古民家。

広さの割に価格は控えめなので、 予算の多くをリフォームにあてて 作り変えを楽しんでみてはいかがでしょう。

広さや既存躯体など、 物件の持ち味をうまくを活かし、 古民家カフェや宿泊施設を営むことだって 可能なのでは？

未来の姿に考えを巡らせるのも、 物件探しの醍醐味です。

文・さとうめぐみ フリーライター。間取りを見ると元気になる。引越しを繰り返し、ようやく茨城県に定住。普段は子どもに関する記事を中心に手掛けている。 @Megumi_Satou_