和の戸建てリノベって こんな風に避暑地的というか、 山小屋のような味わいを生み出せるんだ…！

都内で、こういう戸建て物件って、 探そうとしてもなかなか 見つからないんじゃないでしょうか。

もともとはおそらく、 ふた間続きの和室だったのでしょう。 それをスコーン！と抜いて、 約22帖の広々LDKに。

障子越しのやわらかな緑が、 部屋中にそっと陽を届けてくれます。

天井には、 自然な風合いそのままの梁。 たまら〜ん！

無骨な木と、シンプルな照明。 最高の組み合わせですよね。

この物件、住居だけでなく 住居兼事務所や、 店舗としての利用も相談可能とのこと。

窓辺の造り付けデスクなんて、 壁にコンセントもついていて、 作業スペースとしても使えそうです。

キッチンに目をやれば、 カウンター越しに見えるのは、 昭和の香り漂う無骨なキッチン。

令和の空間に昭和が同居する、 このちょっとした“時代の混在感”が、 なんとも面白いですねえ。

お勝手口もあり、 買い出しの荷物もすぐにキッチンへ直行できます。

２面採光で光がたっぷり入り、 白い壁と床がそれを柔らかく反射します。

カウンターは収納にもなっていて、 お皿などの整理にも便利。

キッチンから廊下に行くと また雰囲気がガラリと変わります。

浮遊感のある渋めの階段、 これはもう、 座って足ぶらぶらさせたくなるやつ〜！

キッチンの隣がお風呂、 階段を降りたところがトイレになります。 すりガラスが残っていて 萌えますねえ。

お風呂はピカピカに改装済み。

トイレも新しいです。 地窓が残っていて、 採光もしっかり。

並びには洗面台。 トイレと同じ無骨な壁面素材が、 昭和の雰囲気と絶妙にマッチしています。

そして隣のランドリールームには、 なんと和箪笥と洗濯機置き場が共存。 余裕ある広さも嬉しいポイントです。

1階には庭に面した 明るい洋室も。 渋めの壁色とヴィンテージライクな照明で、 どこか重厚感すら漂います。

お気に入りの草花を庭に植えて、 窓からその景色を眺める。 そんな日常を想像すると、 心がちょっとやわらかくなりますね。

そして2階へ。 ここにはまた、特別な空間が待っています！

どーんと広がる、 椅子を置いても余裕のあるバルコニー！

陽当たりも抜群で、 住居としてはもちろん、 もしカフェや店舗として使うなら、 2階席として人気になりそうな ポテンシャル。

和室の窓は少し高めの位置にあって、 腰をおろし、肘をかけ、 窓を開け放って風を受ける。 そんな過ごし方がしっくり来ます。

洋室は折り上げ天井になっているのも 品があって素敵ですね。

１階だけでなく ２階にもトイレがあるので ますます商いに向いた間取りになっています。

この家、インテリアの工夫次第で 雰囲気がどんどん変化しそう。

庭のお手入れ次第でも、 印象がガラリと変わるだろうなあ。

エントランスに構える立派な松や紫陽花など、 もさもさと生命力にあふれた緑の饗宴。 これぞ庭のある暮らしの醍醐味。

冒頭にも書きましたが 都内ではなかなかレアな物件。

駅からはやや歩く立地なのですが、 だからこそ隠れ家的な 焼き菓子屋さん兼住まいとか、 小さなフォトスタジオとか。

そんな風に活用されていたら、 きっと通ってしまうだろうなぁ…と 妄想が止まりません。

文・戸田江美

デザイナー。荒川区のマンションの大家をしている。落語が好き。@530e

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