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祖父から引き継いだ平屋が、モダンなお宿に生まれ変わる。古きものに再び命を吹き込むリノベーション(神奈川県三浦市のリノベーション事例)

掲載協力物件募集中 公開 最終更新

太平洋に囲まれた三浦半島。 その最南端に位置する毘沙門地区に、 古民家をリノベーションした 素敵なお宿がオープンしました。

ふだんは借りられる・買える物件を ご紹介していますが、たまには気分を変えて、 物件が生まれ変わった様子を紹介したいと思います。

「ごはん、くらし、宿 木村邸 とりや」といいます。 宿の女将は料理家の清水優香さん。 築58年の平屋を祖父から引き継いで、 1日1組限定の宿泊施設に改装したのだそう。
屋号の「とりや」は、もともとこの場所が、 養鶏をやっていたことに由来します。 土地の歴史にも敬意を込めて、とのことです。
一体どんな空間に生まれ変わったのか、 じっくりと見ていきたいと思います。
お宿の全体図はこんな感じです。 既存の躯体と間取りを活かし、 お庭に沿った縁側や、 各部屋を繋ぐ古民家らしい廊下は そのまま残されています。
お客様を迎える玄関にもまた、 昔の雰囲気を残しつつ、新しい要素を追加。

もともとのアルミサッシを 古道具店で購入した蔵戸に変えて。 タイルの土間は、モルタル仕上げに。

ちなみにこちらが施工前の玄関です。 ビフォーアフターを見比べて、 変化したところを探してみてくださいね。

お次は大広間をご案内。 ……その前に、

リノベーションを施す前の広間の姿も ご覧くださいませ。

うーん、広々。 木彫りの欄間や床の間が目を惹きます。

そしてこちらが、生まれ変わった大広間。 壁を漆喰で塗ったことにより、 パッと明るい空間になりました。
広間の襖紙は屋号の「とりや」にちなんで 鳥模様(鳳凰蝶唐草)を採用しているそうな。

女将のこだわりが、 いたるところに散りばめられているんですよ。

さて、お次はダイニング。

こちらは施工前のお写真で……
そしてこちらが施工後のダイニング。 家具や建具、床面の木の風合いが調和して ナチュラルモダンなお食事処になりました。
ダイニングの壁も白に一新したことで、 家具やインテリアが引き立ちます。

さらに、食器棚にもひと工夫が。

昔の食器棚に少し手を加え、 既存のガラス戸を取り払い、
お客様が自由に使える コーヒースペースが誕生しました。 コーヒーやお茶、お菓子を味わいながら くつろいでほしいという思いもあって 「一服棚(いっぷくだな)」 と呼ばれているのですって。
ダイニングには、お客様用の ミニキッチンも付いています。 三崎朝市で購入した食材を、 ここで調理することも可能です。
以前はこのように薄暗かった台所も……
壁や設備を一新し、 ブルーのタイルを張って、 明るい&広い空間に大変身! お客様が口にする料理はここで作られます。
調理室には、 女将が使う調理道具が所狭しと並びます。
ダイニングからは小窓越しに 調理の様子を見ることもできるんです。
女将の清水さんは料理のプロなので、
地元産の食材を使ったメニューから、
敷地内の畑で採れた新鮮野菜を使った メニューまで、 ひとつひとつのお料理が絶品!

宿泊客を対象に、お料理教室や 食事会といったイベントも 不定期開催しているそう。

お腹がいっぱいになったら、 お部屋に戻る前に縁側に出てみませんか。

縁側の設計にもぜひご注目ください。 視線の先に見えるのは、 リノベーションの際に新たに設けた古建具。 凛とした佇まいが空間を引き締めます。

夜はペンダントライトの光が 縁側を優しく照らし、
昼間は窓を開けてお庭を眺めながら、 光と風の恵みを享受して。

ここは、 「なんにもしない」とか「なにげない」とか 私たちが忘れがちなそんな時間を、 存分に楽しむことができる場所。

お宿ですから、ベッドルームも重要です。

施設の中には、洋室と和室が1つずつ。 こちらは、既存の壁をあえて残した おしゃれな洋室です。

窓からは富士山を望むことができますよ。
そしてこちらは畳敷の和室。

床の間は昔のままに、 伝統的な趣も楽しめる空間に。

大開口の窓が連なり、 光の入る明るいお部屋です。 ウッドデッキも新設されました。

滞在中に使える洗面室は ちょっとレトロで可愛らしい仕上がり。 なんといっても、 こちらの空間の主役は、 女将が古道具店で見つけた丸い木枠の鏡。
ちなみに施工前はこんな感じです。

「古道具の鏡が似合う空間になるように」 と、スイッチやタイル、壁紙まで 素材の一つひとつを じっくり選定したのだとか。

広間の隣には、 女将厳選の調味料や宿泊グッズが並ぶ ギャラリースペースが。 旅の思い出はぜひここで。
昔の良さを残しつつ、 新たに生まれ変わった空間と、 経年美を感じさせる古道具たち。 そして、この場所に込められた女将の思い。

ピカピカのホテルでは味わいがたい、 「とりや」だからこそ感じられるもの。

この特別な物件が、 個人の住宅から 人々に開かれる場所に生まれ変わったことを なんだかとても嬉しく感じます。

このリノベーションを手掛けたのは、 三浦半島に設計事務所を構える 「練建築舎」さん。 建築を通して、空き家再生・地域活性を 目指しておられます。

前述のとおり、もちろん個人宅の リノベーションも手がけておられます。 ちなみに以前、「物件ファン」で 紹介した物件はこちら。 https://bukkenfan.jp/e/5865165746098669717

古き良き建築の魅力を活かす リノベーションをご検討の方は 記事一番下の緑のボタンから 相談してみてくださいね。

文・さとうめぐみ フリーライター。間取りを見ると元気になる。引越しを繰り返し、ようやく茨城県に定住。普段は子どもに関する記事を中心に手掛けている。 @Megumi_Satou_

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