角地の台形を活かした間取りだそうです。
ほらこの形、ぐっと来ませんか。

1階は個性的な形ですが
2階は伝統的な町家のつくり。
京町家に駐車場が付いているのも
かなり貴重なのだそう。

台形部分の部屋は前面道路に面して
専用の出入り口があります。
となれば、思いつくのが
「お店したら楽しいだろうな」ということ。

街のベーカリーやお弁当屋さん、
雑貨店もいいですよね。
街の人が喜ぶ、「あったらいいな」な
お店に育てていけたら理想的。

そしてお店におすすめした理由が
何といってもこのファザード。
形状が印象的なのは言わずもがな、
お地蔵様の祠があります。

「あのお地蔵さんのところの
◯◯屋さん」と街の人たちから
親しまれるお店になりそうです。

京町家に駐車場が付いているのが
珍しい上に、広い道路に面しているため
車の出し入れもスムーズにできますね。

2階は伝統的な1列三室型。

日中はフル稼働で店を切り盛りして
夕方になったら階段上がって

ホッとひと息つける居住部分に
仕上げていきたいところ。

品のいい建具や

心惹かれる壁の質感。

希少な型板ガラスも、
この京町家にピンと来た方なら
ぜひ生かしたいと考えるはず。

この家独自の個性を生かして
手を入れていけたらいいですよね。

東山方面からそよぐ気持ちいい風が
窓から入り、家の中を吹き抜けていきます。
疲れた体を癒やしてくれることでしょう。

1階をお店にする提案をしましたが、
もちろん普通の住まいにしても素敵です。
場所は、鴨川と東山の美しさに触れられる
今熊野エリア。

自転車ならJR京都駅まで
10分足らずという立地ながら
町家が多く残る風情ある景色と自然。
おだやかな様子が伝わってくるよう。

限りない可能性を秘めた未改装物件、
京都の街を散策していて
たまたま立ち寄ったお店が
「あ、あの京町家だったんだ！」と驚く。
そんな日がいつか来る予感がします。