25mプール2つ分くらいの広さがある 「大きめな空き地」のような場所に建つ 古く、そして経年を感じさせる 外見の平屋＋離れと小屋。

うん、もう情報量多いですよね。

そんな情報過多な物件の写真に、 この増設された 大きめのウッドデッキが映っていることを 物件ファンファンの皆さんが 見逃すはずがないだろうと。

そう、この物件、 実際は、内装をちょうどいい感じに 手を入れ、残りは住む人の必要に応じて 仕上げてもらえるくらいにまで 半リノベーションが 完了している素敵物件なのです！

半リノベーションってのが、 一体どのくらいに 半分くらいなのかというとですね、

まずトイレやシャワー、洗面台

それにキッチンまわりも 水回りは新しいものを入れていて

暮らすのに十二分で、 ちょっとしたお店をするのにも いけそうなレベル。

一方で、壁面は極力シンプルに仕上げて、 壁や天井は極力作り込まず、 住み手に任せるスタイル。

おかげで屋根裏がガッツリ見えてます。

うん、そうそう！ こういうのでいいんだよ！ とずっと前から個人的に 思い描いていた状態での リノベーションともスケルトンとも 言いにくい独特の状態こそが 今回の“半”リノベーション状態。

敷地までは狭い道を 何度か曲がらないと辿りつけない まぁまぁ奥まった土地なのですが、 逆にそれがこの物件の独立性、 独自性を上げてくれて、 きっと地域で唯一無二な存在に なれること請け合い。

個人的には、内装はこのままで 通販を主軸にした雑貨店と、 住居を一体化させた使い道が 物件的にも立地的にもとてもいいのでは？ と思いました。

間取りは 完全には仕切られていない 洋室2部屋に、 大きな収納部屋、 それからガレージ棟付き。

この唯一ある 収納部屋的な個室（？）を 寝室兼バックヤードにして、 働きながら暮らす暮らし。

母屋横のガレージハウスも 別の素敵なお店やれそうな人に貸し出して 何店舗か集まって商売をしていると、 ここ目指して感度の高い人が集まって来そう。

敷地が広いので、 10台くらいの車が駐められそうですし、 子どもたちが駆けずり回って 遊ぶのにもいい。 すぐ近くに大きな川が流れていて、 散歩に行くのにもちょうど良さそう。

もちろん、アトリエ権住居やら、 アトリエ兼住居兼ショップも実現可能。

ということで、 そんなイメージというか妄想をもとにして 実は私なんと この物件を舞台にした 「不動産小説」を 書いてみました。

◼︎不動産小説 ／ 『拝啓、　　様』 https://note.com/microdeve/n/nabdd02ba2c33

あらすじ：

翻訳の仕事をしながら、自宅兼雑貨店を営んでいる主人公。 高校時代の同級生であり、世界中を旅しては料理のレシピを覚えて帰ってくる「彼女」がひょんなことから庭先のガレージでビーガン料理を売り始めることに。家という舞台で、二人の時間が再び動き始める。 主人公は、彼女の自由な生き方を間近で見ながら、高校時代の「苦顔事件」など、過去の記憶を呼び起こす。かつてこの家で一緒に暮らした継母のことも。 時を経て、この家には男性と息子が暮らすようになる。彼らの家族の新しい幕開けと共に。人生の岐路と決断。それぞれが選択する物語とは——

いやはや嬉しはずかし人生初の小説上梓。 短編とはいえ、それはもう大変でした。

小説家で言うと、 吉田修一さんがずっと好きで、 少しでも真似られたところが あるといいなと思いつつ、 書いては消しを繰り返し、 難しさに打ちのめされつつ、な 執筆作業でしたが、 編集さんはじめ関係各位に サポートしていただいての 楽しい作業でもありました。 ありがとうございました。

不動産にストーリーをプラスして さまざまな形で再活用していこう という試みの一環での今回の試みは、 物件ファン的にも興味深い アプローチだなと思っております。

今後も同様のチャレンジが続くことを 願っておりますし、 みなさんにもぜひ少しでも 楽しんでいただけると嬉しいなと 心から思っております。

（↑あとがき）