きみは言ってたよね。
「実家からでも会社に通えるけど、
社会人になったら
やっぱり一人暮らしがしたい。
でも物件探しは手伝ってほしい」って。

だから探してみたんだ。

条件はこうだった。
新宿に通勤が前提の駅近ワンルーム。
家賃は8万円くらい。
それと、
毎日お弁当を作りたいから
最低限のキッチンがあること。

そこでピンときたのがこの部屋。
惹かれた最大の理由はキッチンです。
まず、タイル張りの壁がいい。

きみが毎日ここに立って
お弁当を作る姿が想像できる。

けっして広くはないけれど
2くちコンロに清潔感のあるシンク。

作業台兼食卓として使う
テーブルを用意したほうがいいな。
シンクの脇には小さい冷蔵庫。
上には電子レンジを置けば
きみ専用のキッチンが完成する。

おすすめしたいもう1つの理由が
このパウダールーム。
清潔感とかわいらしさの加減が
きみらしいと思う。
朝の忙しい身支度も
ここなら楽しいはず。

ちなみにここは、
トイレと脱衣所も兼ねてるよ。

そして、お風呂。
「長風呂が過ぎる！」と
お母さんからいつも怒られていたけど
ここでは独り占めできる。
でもね、
このあたりには銭湯もある。
飛び上がるような熱さの
お湯をたたえた広いお風呂も
たまにはいいものだよ。

部屋はとてもシンプル
朝の光で、気持ちよく起きられそう。

窓の外には首都高速道路。
音が気になるかもしれないけど
夜中に高速を走りすぎる車のライトを
眺めるのも悪くない。

すくなくとも、僕は好きだ。

そうそう、
床は無垢のフローリング。
足裏の心地よさは
実家で体験済みのはず。
これは外せなかった。

収納はオープンタイプ。
季節外れの服は実家において
衣替えの季節に取りに来たらいい。

玄関の収納もオープン。
大きなフックはきっと便利だよ。

洗濯機は玄関に置くタイプ。

洗濯物は
このかわいいバルコニーに干すのかな。

外観はレトロなレンガ調。
お母さんと初めて二人で暮らした
賃貸マンションが
こんな外観だった。

共用部もレトロだけど
現代的な側面もあって、
宅配ボックスが備わってる。
まあ、受け取れない荷物は
実家に送ってもらって
取りに来てもいいけど…。
いや、本当はそうしてほしいのだけど。

外に面した廊下じゃなく
建物の中にある内廊下は、
雨や風の日にそのありがたさを
感じるはず。

この街は
新宿まで2駅の幡ヶ谷駅から徒歩2分。
渋谷だってバスで行ける。
100もの店舗が集まる商店街もあって、
夕方の散歩が楽しい街。
ひとり暮らし初心者にはいいと思う。
おいしいエスニック料理の店を知ってるから
月に1回は家族4人で食事しよう。

きみがこの部屋と街を気に入ってくれたら、
とてもうれしい。