京都駅のお隣、
JR山陰線「梅小路京都西駅」から
古い住宅や商店が混在する
懐かしい雰囲気の街を歩いていると、
目が合ってしまいました。
腰壁部分にあしらった
エメラルドグリーンのタイルが
存在感を放つ、レトロでかわいい京町家。

かつて煙草店として地域に親しまれた
築85年以上を数えるこの建物は
時代とともに姿を変え、

現在はカフェレストランとして営業中。

経年した梁や柱、土壁など
京町家ならではの意匠と
タイルの組み合わせ、たまらないな。
タイルはトルコやモロッコの
ものかなと思ったのですが、
いまや製造困難な
和製アンティークタイルだそう。

こっくりした色に経年した
床板やカウンターが醸す空気は
一朝一夕にはまとえないもの。
こういう空間に出会うと
できることならば毎日通って
自分も歴史の一部になりたい…
なんて思ってしまいますよね。

カウンター内のキッチンは
壁一面にモザイクタイル…

だけでなく、シンク周りに
今度こそトルコのイズミック風の
タイルがびっしり！
なんですかこれは、
かわいいにもほどがあるのでは？

トイレだって抜かりなし。

そんな、客目線でも店主目線でも
眼福すぎるこちらの店舗建住宅が、
なんと売りに出されています。

1階は店舗スペース、
2階は住居スペースで、
玄関が分けられた独立性の高い設計。
さきほどの店舗部分の写真だけで
お腹いっぱいかもしれませんが、
住居部分も負けず劣らず素敵なので
覚悟してご覧になってくださいね。

こちらが住居の玄関。
すりガラスの入った古建具、
洗い出し仕上げのたたき、
飴色に経年した床板を見るだけで
古いお家が好きな方は
ノックアウトでしょう。

右側に見える組子建具を開けると、

4.4帖の洋室があります。
ここは住居スペースとして
使ってもいいですし、
奥の引戸が店舗に通じているので
事務所スペースとして
活用することもできそうです。

玄関を挟んで逆側のサニタリーは
まさかの全面タイル張り！
しかも和製アンティークタイルなのでは？
これ、店舗じゃなくて住居の
水回りですからね。

息をつく暇もなく、
バスルームもこのかわいらしさ。
もう勘弁してください。

でも、まだまだ続きます。
階段で2階へ上がると…

和風に振り切った空間にほっこり。
こちらはリビング的に使える
4.4帖のお部屋です。

その隣は3帖ほどのスペース。
奥に見える色ガラス入りの建具と
小さな階段、気になりますよね？

ぐるっと回って
まずは階段を上りますと、

ロフトがありました！
ここで寝たい気もするけれど、
さすがに頭上注意でしょうか。
でもこのダイナミックな梁に
頭をぶつけるなら本望です…。

そして、ロフトの上からも見えますよね、
さっきの色ガラス入りの建具。

建具の向こうは吹き抜けになっていて、

1階を見下ろすことができるのです〜。
これはこれで絶景と言いたい。

ロフトの下には
ウォークインクローゼットとして使える
納戸がありますよ。
収納までかわいいってどういうこと？

駅徒歩5分の好立地ですから、
自分のお見せを持ちたいと
思っていた人には
願ったり叶ったりの
物件ではないでしょうか。
手に入れられる人がうらやましい。
コーヒーと焼菓子の店ってことで
がんばるのはダメですか…？

飲食店をやろうなんて
考えたこともなかったけど、
ここでなら暮らしを楽しみながら
カウンター越しにぼんやり
お客さんを待つ自分の姿が
なぜかリアルに想像できる。
そんな気になったのは
私だけではないはずです。