まあるい石を積み上げた擁壁に
ちょこんと載っかったような平屋。

よく見ると、窓際に
濡れ縁があるようですよ。
ここに腰かけて
何が眺められるかというと、

すぐそばをさらさら流れる小川。
と、その奥にわっさり広がる
竹林や雑木林。
そう、このお家は川っぺりの平屋。

いまは川の護岸工事がおこなわれていて
水が濁ってしまっているそうですが、
ふだんはこのような清流が目の前に。
京都の川床も顔負けの
風情あふれるお家なのです。

小川沿いの旗竿地に建つ平屋は
間取り図で見るとこんな感じ。
生活がすべて完結する
ひろびろしたワンフロアに、
18帖の屋根裏部屋がついています。

一部に秋田杉があしらわれた外観は
川側から見ると
旅館のようなたたずまいですが、

入口は住宅街の一画という感じ。
車が縦列で2台駐車できる
旗竿地の旗竿部分を抜け、
奥へ進むと

小川の対岸の緑まで
視界が抜けた玄関が出迎えてくれます。

玄関扉は木製の引き戸。
開けると、また引き戸が現れます。
こちらの居室へつづくほうの引き戸は
古い格子の建具をリメイクしたものだそう。
デッキ材のような木が敷かれた
たたき部分も相まって
あたたかな印象です。

そして、こちらがお待ちかねの居室。
思わず走り出したくなる
開放的で気持ちの良さそうな空間です。
床は松の無垢材、
壁はオガファーザーという
自然素材の壁紙。

大きな窓には木製窓が採用され、
切り取られた景色が絵画のよう。
緑でいっぱいの川景、
何時間でも眺めていられるな……。

こちらは竣工時の様子。
そう、前のオーナーさんは
猫ちゃんズを飼っていました。
そのぶん壁や床はには
少し傷みや汚れがあるとのことですが、
こんなにかわいい犯人なら仕方ない。
むしろペットと暮らしたい人には
うれしい情報ではないでしょうか。

ここで猫とうたた寝。
日向ぼっこ。
妄想は止まりません。

キッチンはII型タイプ。
コンロは3くちのIHです。
キッチンカウンターに
付属するかたちに造作された
円形のダイニングテーブルも素敵。

キッチンの奥に見えていたのは
ベッドスペースです。
カーテンで区切る仕様で、
クイーンサイズが収まる広さがあります。

あ、天井の近くに
プロジェクター発見！ ってことで、

もう一度逆側の写真を。
こちらの白い壁にプロジェクターが
投影できるようになっているのです。
天井高は高いところで3.2m。
それには理由があって、

階段を上った先に、

屋根裏スペースがあるから。
天井高こそ1.8mしかないものの、
広さはなんと40.57㎡。

天窓までありますから
ここだけでもかなり快適に
暮らせるのではないかと
思ってしまいました。

サニタリーへは、寝室スペース横の
ウォークスルークローゼットを通って。
『SATC』のキャリーの部屋と
同じようなつくり、憧れるなあ。

洗面は木をふんだんに使った
居室とリンクしたデザイン。

トイレはすっきりしたタンクレスが
スタイリッシュです。

シンプルなバスルームは
浴室乾燥・暖房、
追いだき機能がついていますよ。

場所は、JR東所沢駅から徒歩20分ほど。
都内へ通勤する場合は、
やはり徒歩20分強の秋津駅を使えば
池袋までの乗車時間は25分ほどです。
そう、このすばらしい環境から
都内まで通えてしまうのです。

多少の不便があっても
日々都心から別世界へ帰って
リフレッシュしたい方は
もちろんのこと、
週末用のセカンドハウスを
持ちたい方にもおすすめのお家です。