大きな開口部を彩る、
白壁とオレンジ瓦の建物。
そんな窓外の景色さえも
この作品の一部になっているな、と。

そう、「部屋」ではなく「作品」。

たとえば、わかりやすいのがこちら。

構造主義やミニマリズムの絵画と
見まがうなかれ、
じつはサニタリーの扉なんです。

その重厚な扉の手前にある
玄関周りのスペースも特徴的で、
暗色の組み合わせに
刷毛跡を足すことで、
軽やかさをまとった空間に。

色と素材感と刷毛感が溢れ、
全ての要素が主張し合いながらも
驚くほど調和しています。

その調和をサポートするのが、
そこかしこに仕込まれた照明たち。

ときにアクセントやメリハリとなり、
すべての素材、色味、明暗、直線と曲線に
意味をもたせるこの感じ。

本当にうまいなー、と。

お部屋自体は
19帖の広々としたワンルームですが、

ご覧いただいているように
芸術センス抜群のリノベーションがなされた
特別な空間になっています。

LDKから玄関方面を見るとこんな感じ。
さきほど見たサニタリーの扉や
黒の漆喰壁の次に目を引くのは、
備え付け家具でしょうか。

下に収納が用意されたベッドスペースと、
小上がり的に利用可能な
一帖大の張り出しが一体化されたもの。

面白いですよね。

そして、窓際にはこの収納。

吊り下げ式の黒い収納に、
質感の違う赤がよく映える！

このように特徴的な存在が
室内にどん！ どん！ とあるのに、
思いのほか違和感が少ないのは
芸術作品的に意図してつくられた
調和によるものなんだろうと。

浴室だって美しく、
タイルの貼り方はもちろんのこと、
シャンプーなどを置くニッチの
作り込みがすばらしい！

明かり取り窓の向こうに見える
立派なハリの存在さえ
アクセントになっているような。とはいえビジュアル的な美しさにだけ
こだわっているのではなく、
機能面も満たしてくれます。

キッチンのステンレストップや
後ろの造作収納は
デザイン性と機能性を兼ね備えた
ものであることが一目瞭然ですし、

冷蔵庫やパントリーについては
「見せない」デザインを採用。

洗濯機周りは仕方がないとしても、
コンセントやらケーブル類が
ほとんど不可視化されているんです。

ここまでの画像の中にも
1つ2つあったかどうか、って
ところですよね。

見せたい情報、見せたくない情報を
徹底的に取捨選択した内装デザイン。おかげで、室内はまるで
空間自体がアート作品のようで、
ぼんやりと眺めているだけで
何時間でも過ごせそう。

そんなお部屋が
リビエラ逗子マリーナの一室に、
というのも、
意外性があるのではないでしょうか。

この部屋のある7号棟は
海に面してはいませんが、
ベランダからはこの眺望。

本当に日本なの？ と
一瞬疑ってしまう環境にある
芸術作品のようなリノベルームを、
なんと家具家電付きで
借りられてしまいます。

興味がある方は、この特別な空間を
ぜひ現地で体感してみてください。