ゆっくり起きた、休日の朝。
ほんのりあたたかな朝日が、
カーテンの隙間から差し込む。
小さなキッチンでお湯を沸かして、
お気に入りのマグにコーヒーを。
それだけで「今日もいい日になりそう」
なんて思える。

そんな朝が似合う部屋って、
こういうところなんだろうな。
淡くて、やさしくて、
肩の力がすっと抜けるような。
ここに住んだら、きっと朝が楽しみになる。

場所は、福岡市南区・長丘。
最寄り駅までは距離があるけれど、
その分ゆったりとした時間が流れる
住宅街です。
バス停までは歩いてすぐ。
天神や博多へも30分ちょっとで
アクセス可能。
便利すぎない場所だからこそ、
暮らしに余白が生まれます。

。
今回ご紹介するお部屋があるのは、
こちらの改装済みの低層マンション。
足元には整えられた植栽、
その中に小さなお花が咲いていて、
思わず微笑んじゃいました。
ふと目に入る小さな幸せが、
日常をふんわり彩ってくれそうです。

お部屋の間取りはこちら。
リノベーション済みの
ゆったりとした1LDKの室内は、
一人暮らしにも二人暮らしにも
フィットするサイズ感。

郵便受けも新しくなっていて、
エントランスまわりも安心感あり。

階段をトントンっと少しだけ上がると、
そこはもうお部屋の前。
「忘れ物してもすぐ戻れるなあ」と
うれしくなったのは、私だけではないはず。
忘れ物しないに越したことはないけど、
絶対にやってしまうだろうから。

玄関を開けると、
やわらかなトーンで整えられた
可愛い世界が広がっています。
アーチ状の開口や、
奥にちらりとのぞくグレーのクロス。
気になるところですが、
それぞれ後ほどご紹介しますね。

玄関の収納棚はオープンタイプで、
たっぷり5段。
靴だけでなく、小物やアロマを飾って
自分だけの“おかえりなさい”空間を
つくれそうです。
向かい側にはコートフックがあって、
帰宅後の動線もスムーズ。

玄関に入って右手へ進みますと、
こちらは明るくひらけたリビング。

主役は、なんといってもこのキッチン。
焼きたてパンのような色味の天板に、
キッチンを引き立たせる
優しいグレーのクロス。
グレーのクロスって
アクセントとして使われるイメージですが、
こちらでは空間をまろやかにするのに
一役買ってくれています。

コンロは置き型。その下には、
キャスター付きの四角い箱がふたつ。
コロコロっと前に出すと、
「何を入れる？」と語りかけるように
ちょこんと顔を出します。
鍋や調味料、食材の置き場にと、
キッチン収納として活躍してくれそう。

上の棚から
お気に入りのカップを選んだら、
コーヒーを淹れましょうね。
ポットに水を注ぐたびに
きゅきゅっとなる可愛らしい蛇口。
シンク下のスリムなアイアンバーには、
お気に入りのティータオルを
掛けてみたりして。
棚板の下にはフックや
さりげなく手元灯もあり、
実用性と見た目、
どちらも大切にしてくれる設計です。

コーヒーはブラックも好きだけど、
このお部屋ではミルクをたっぷり
注ぎたい気分。
カフェオレみたいな色合いの
パーケットフロアのおかげかしら。
リビングの壁にも
キッチンとおそろいの棚板がふたつ。
本や小物、旅の思い出を飾って、
自分だけの世界を育てたくなります。

窓の外には、きらきらと揺れる緑。
外から眺めていた植栽が、
お部屋からこんなふうに見えるなんて。

日々のなかで、自然が近くにあるって
やっぱり心地いい。
この緑たちの成長を見守ることも、
季節の楽しみになるんだろうな。

バルコニーには物干し竿がかけられていて、
洗濯も気持ちよくできそう。
このお部屋なら、洗濯物を干す時間すら
癒しのひとときになりそうです。

さて、お部屋へ戻って
キッチンの横から、もうひとつの洋室へ。

扉を開けると、玄関から見えていた
グレーのクロスがやさしくお出迎え。

広さは5.3帖。
ダブルベッドも置けるサイズ感で、
寝室にぴったりです。

窓の向かいの引き戸を開けると、

ウォークインクローゼットでした。
たっぷりスペースがあるから、
二人分の収納だって問題なし。

両サイドには、時計やアクセサリーなど
「ここに置いておきたい」が収まる棚も。
右と左それぞれにあるので、
自分のスペースも守れます。

そして、忘れてはいけないのが
あのアーチの先。

わくわくしながらくぐるった先には、
たまご色の扉と、
またまた可愛らしい蛇口のついた
洗面台がお目見え。

キッチンと統一された
木の棚板やグレーのクロス、
愛おしいレトロな蛇口。
細部まで「好き」が詰まっているだけでなく、
本来ならちょっと気になる配管すらも、
扉とお揃いのイエローで空間のアクセントに。

トイレも黄色と木とアイアンの三重奏。
こちらは白い壁かと思いきや、
天井にちらりとのぞくグレーが粋でした。
テーマを感じるデザインは、
暮らすほどに愛着がわきそうです。

脱衣所にはアイアンのカーテンレールが
備えられていて、
ゆるやかに空間を仕切ることも可能。

お風呂は洗面台の後ろにあります。
他のイエローをさらに優しくした
バターのような色味が
1日の疲れをふんわりと
溶かしてくれる、
ほっと落ち着く優しい空間。

「可愛い」のひとつ先にある、
まろやかな温かさに包まれる暮らしが
ここにはあります。

相棒の自転車に乗って
毎日顔を合わせる緑たちに挨拶したら、
さあ、出かけましょうか。

今日もまたいい日になりそう。
そんな言葉が自然とこぼれるような、
ゆったり住宅街での新しい暮らしを
このお部屋からはじめてみませんか？