街を歩いていると、思わず立ち止まって
「室内はどうなってるんだろう…」と
見とれてしまうお家、ありますよね。

今回ご紹介する物件が、まさにそんな外観。

どっしりしたコンクリートの土台に鎮座する
ガルバリウム鋼板で覆われた建物。

最大の特徴は片側だけが固定された
キャンティレバー構造で、
もう片側がダイナミックに
どーーーんとせり出しています。

建物の下のスペースは、
車好きのオーナーさんこだわりの駐車場。
車が3台ほど停められるほか
自転車やバイクもお任せあれ。
水栓があるので洗車も可能だし、
プールやバーベキューもできちゃいます。

駐車場から雨に塗れずに
そのまま室内へ入れる
勝手口も備わっていますが、

正面玄関は西側の道路に面したこちら。
傾斜地に建っているので
先ほどの駐車場のフロアがお家の2階、
玄関側が1階となります。
真ん中の開口に入って、

左側にある鉄の扉を開けると、

真っ白なタイルが敷かれた
ガラス天井のドライエリアがお目見え。
右手にあるガラスの扉を開ければ、
そこは室内です。

間取り図では、
3階建ての建物の1階、
玄関扉と建物の間に
ワンクッション挟むように
存在するドライエリア。

室内からドライエリアを
振り返るとこんな感じ。
オーナーさんはここに
大切な自転車を置いていたそうですよ。

というわけで、こちらが
ガラスの扉の先にある玄関ホール。
ドライエリアの延長のように
白タイルが敷かれた空間は
3層分吹き抜けになっていて、
光と風が上下に行ったり来たり。
階段下に見えるのは
シューズボックスです。

逆側から見ても美しい…。
グランドレベルは地下になりますが、
グレーチングの階段が
上から注ぐ光を透過させ、
とにかく明るいのなんの。

階段の右には
畳のフリースペースがあります。
オープンに見えますが
カーテンで仕切られるので、
趣味のスペースに良さそう。

階段を挟んで向かいの扉を開けると、

そこは約6帖の洋室。
窓の外は光がめぐるドライエリア、

逆側にはエアコンも仕込まれた
スマートな造り付けの収納。
こちらも趣味のスペースか
子ども部屋としても使えそうです。

2階の洋室は寝室に。
出窓から光が差し込むだけでなく、

奥の扉が障子のような素材で
できていて、

開けるとこぢんまりした
グレーチングの空間が。
植物なんかを置いておくのに
ぴったりですね。

2階の残りの空間はサニタリー。
お風呂と洗面とトイレが同室ですが
めちゃくちゃ素敵なので
じっくり紹介させてくださいな。

まず、お風呂の水栓はグローエ、
バスタブはフィリップ・スタルク。
この上なく贅沢な組み合わせです。

扉の内側は姿見になっています。
白いモザイクタイルで覆われた空間は
海外のホテルのサニタリーのよう。
窮屈な感じはまったくしません。

それでは最後に3階をご紹介。
階段で最上階へ上がると、

おおっ、

光あふれる大空間、
17帖のリビングが広がっています。

キッチンはⅡ型で使い勝手が良さそう。
スペックも申し分なく、
ビルトインコンロ、ガスコンベックスは
2018年に交換したそうです。

そして、窓の外には、
なんとウッドデッキが！

そう、ここが外観の出っ張っていた部分。
ウッドデッキの奥に
台風対策のルーバーも付いていますよ。

場所は、かつて米軍の住宅街だったことから
アメリカンカルチャーが多く残る場所、
横浜の本牧エリア。
最寄りの根岸駅からは
少し距離がありますが、
車があれば快適に生活できます。

「室内はどうなってるんだろう…」と
ふだんなら指をくわえて
通り過ぎるところ、
室内を見てみたら想像していた以上に
素敵でうれしくなりましたよ。
築20年なのでそれなりに使用感は
ありますが、内装に少し手を入れれば
見違えるはず。
普遍的な美しさをもつ
デザイナーズ物件を少しお化粧直しして
長く使ってくださる方、
いらっしゃいませんか？