大人のひとり暮らし。
それは、理想と現実のせめぎ合い。

できれば都心に住みたい。
でも、おしゃれな部屋は高い。
DIYにも憧れるけど、
原状回復を考えると腰が引ける。

そうして雑誌の部屋特集を眺めては、
ため息ばかりついていた皆様に朗報です。
大阪の都心・難波に、
まるで雑誌から飛び出てきたような
お部屋がありました。

ぜひ、外観から見てほしいんです。
レトロ好きなら、この時点でときめくはず。
青空に映えるアイボリーとベージュの
組み合わせ、そして隣の建物との並び…
ここだけ海外の街角みたいでしょ？

お部屋に入る前に、まずは間取りをどうぞ。
限られた空間に光る、
工夫とアイデアの数々。
ワンルームながら
暮らしの余白が感じられるお部屋です。

ドアを開けた瞬間、
「これなんです！」と心の中で
叫んでしまいました。
だれでも一度は憧れたことのある
打ちっぱなしのコンクリート。
その玄関をやさしく照らすのは、
リノベーション前から残された照明。
天井に模様を描く陰影もまた素敵で…
ちらりと覗く居室にも期待が高まります。

お部屋へ上がるとそれはもう、
夢見ていたお部屋そのもの。
モルタル床に、真っ白な壁。
開放的で洗練された空間には、
選び抜かれた“好き”がよく映える。

そして、この部屋で一番のお気に入りは
壁一面のアクセントクロス。
よくある柄や色の壁紙ではなく、
ここはあえて合板仕上げ。
そのさじ加減が絶妙なんです。

お気に入りのアートを飾って、
マグカップ片手に椅子に腰かければ、
「どこかで見たような…？」と
既視感にめまいがしそう。
そう、雑誌に載っていたあの感じ。

アートな壁の横には、
オープンクローゼット。
パイプとカーテンだけの
シンプルな造りなので、
結構な広さがあるんです。
開けっぱなしで
お部屋を広く見せてもいいし、
ここぞとばかりに物を詰め込んで
閉めておいてもいいですよ。
室内物干しとしても使えます。
窓際なので、すぐ乾きそう。

反対側には、
洗面・キッチン・デスクが一直線に。
一人暮らしにぴったりの最短動線。
ご飯も仕事も身支度も、
横移動でぜんぶ完結。

キッチン下は可動棚で、
収納の自由度も高め。
慣れた動作でコーヒーを淹れて、
すぐ隣のデスクで軽くひと仕事…
なんてシーンが目に浮かぶようです。

メインスペースの奥は、水回り。
脱衣所はカーテンで仕切るスタイルです。
ドアや壁がなくても
ちゃんと空間として成立していて、
それでいて広く見える。
ああ、こういうやり方もあるんだなと
ひとりで頷いちゃいました。

トイレはあえてそのまま既存利用。
でもこの空間だとあら不思議、
隅付タンクのレトロさだって、
なんだかおしゃれに馴染んでる。

お次に行く前に
ドアは閉めておきましょうね…
とトイレから出たところで
思わずときめいたのは、
宇宙船みたいな、まあるい窓。
なんとこれも元からあったドアなんです。
まるでこのお部屋に合わせて
デザインされたかのようなフィット感。

お隣のシャワーブースは
清潔感のある新品に。
棚付きで、使い勝手も申し分なし。
ちなみに、徒歩圏には銭湯が2軒あります。
湯船が恋しい夜は、ちょっと歩いて銭湯へ。
温泉じゃなくて銭湯ってところも
なんだか良い。
都市生活者の嗜みですよね。

バルコニーはありませんが、
共用の屋上が使えます。
溜めてしまった大量の洗濯物は
こちらでどうぞ。
洗濯物が乾くのを待ちつつ、
青空の下で過ごす休日。
ここでは、そんな家事の時間さえ
楽しみになりそう。

家具はないけれど、棚もデスクも、
これからを彩る壁もある。
まずはお布団が1組あれば、
暮らしが始められてしまいます。

そこから椅子やラグや植物を
少しずつ買い集めて
お部屋をつくっていけばいいか。
ご近所を歩けば、
お気に入りがすぐに見つかるはず。
ここは大阪・難波ですから。

帰ってくると、お部屋への足取りが
加速するような、SFチックな
エントランスがお出迎え。
共用部までおしゃれだなんて、
至れり尽くせりとはまさにこのこと。

いつもほんの少しだけ遠かった理想に、
そっと手が届くこのお部屋。
なんば駅徒歩7分の立地ながら、
家賃はなんと8万円です。

「いつかこんな部屋に住みたい」と
思っていた“いつか”は、
ある日突然訪れるものなのかもしれません。