古い団地の一室を自分好みに リノベーションして住む…。 物件ファンファンの皆様におかれましては 一度や二度、憧れたことがあるのでは ないでしょうか。 「団地リノベはファンファンのロマン！」と 声を大にして言いたいし 韻も踏んで強調しちゃいますよ！ 予定は無くとも、ついつい、リノベ妄想に ふけってしまいがちなアナタへ ぜひとも、ご紹介したい物件です。

南向きの2LDK。 1968年、高度経済成長期の 真っただ中に建てられた 5階建ての4階のお部屋。 サニタリーが玄関周りに集まり 素朴な内装も好印象。 このままでも住みやすそうな間取りです。

バルコニーに面したLDKは12帖。 大きな窓からお日様がたっぷり入ります。 日中は照明をつけなくても 過ごせるかもしれませんね。 キッチン側に小ぶりのダイニングテーブル、 奥にはテレビ台とソファーを置いて…。 居心地のいい家具の配置が 想像しやすいお部屋。 写真左側の引き戸を開けると、 お隣の和室につながります。

4.5帖のこじんまりとした和室。 窓を開けると気持ちのいい風が 通り抜ける。 お布団を敷いて寝室にするのが 一般的かな。 それなら押入れの襖を色付きのものに 張り替えてみるのはどうだろう。 グレージュやブルーグレーなどの くすみカラーを取り入れれば、ぐんと おしゃれになる気がする。 がっつり手を入れるなら、畳を フローリングにしてお部屋の境目の 引き戸を取り払い、LDKを拡張するのも ありかもしれない。

こちらはもう一つの居室。 お隣のLDKとバルコニーで つながっています。 押入れがある6帖間なので こちらを寝室にするのもいいですね。 それなら、さきほどの4.5帖は憧れの ウォークインクローゼットに しちゃいましょう。 在宅でお仕事をする方なら 日当たりよく明るいこちらを ワークスペースにすると、お仕事が はかどりそうです。

バルコニーに出ると、胸いっぱいに 深呼吸をしたくなる眺望が広がります。

お隣の建物との距離をたっぷり取って 建てられた、団地ならではの醍醐味が 存分に味わえる。

元の内装がシンプルで このままでも素敵だから 家具やファブリックを厳選するだけでも おしゃれな部屋になる予感がします。 もしくは大胆に、 昭和レトロな家電や家具を揃えれば、 この上なく、はまるに違いない。 リノベーションなら、それはそれで、 色々と作りこめそう。 例えば、壁の色を塗り替えたり、 オープンタイプのキッチンに交換したり… 壁をタイルで飾るのも、ときめきますね。 うーん、次から次へと、妄想が あふれてきて止まりません…楽しい…。

サニタリーはさすがに経年を感じるので この機に新調した方が 良いかもしれません。 ただしこちら、建物全体の 雑排水管改修工事が今年の7月にあり、 お風呂、洗面所、トイレのリフォームを するなら、その改修工事完了以降の 実施になるそうです。

けれども、改修工事完了後、 すぐにリフォームができるように 今から計画をじっくり練れば ちょうどいい頃合いに なるんじゃないかと思います。

さらにこちらの物件、売買のみらなず 賃貸としても募集していて、 賃貸契約でも原状回復の義務なし、 管理規約の範囲内なら 自由にDIY可能とのこと。 まずは住んでみて、コツコツと自分好みに 仕上げていくのもいいですね。

お家賃もお手頃ですし、販売価格を よく見てみると、このお値段なら、 リフォーム費用と合わせても 手が届かないこともない。

青い芝生が広がる敷地に、ゆとりを もって立てられた、団地らしい団地。 団地ラバーや昭和レトロがお好きな方は もちろん、DIYの腕を試したい方にも 断然おすすめの物件です。

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文・葱山紫蘇子 大阪で娘3人息子1人と暮らす独り身。元劇団維新派役者竹山らいち、元ミニシアター従業員、元介護職。建物と書き出し小説と漫画と毛布のヘリが大好き。 Lit.Link