小上がりになった畳敷きの空間に 軽やかな造形のスケルトン階段。 珍しい組み合わせが生んだ 美しい空間です。 今回はそんなこだわりの造作が たっぷり詰まった物件のご紹介です。

こちらが間取り図です。 地下室を含め4層が折り重なる 立体的なおうちです。

斜めにシュッと入った庇が スタイリッシュな外観。 道路からの高低差を飛び石のように 配置した自然石で処理した 豊かなアプローチ計画です。 地下室の窓もちょっぴり 見えていますね。

1階の15.4帖のゆったりとした 個室は子ども部屋にもぴったり。 小さいうちはこのままとワンルームで、 ちょっと大きくなってきたら 家具や机でゆるやかにゾーニング、 個室がほしくなったら リフォームで壁を追加というように、 お子さんの成長や好みに合わせて フレキシブルに拡張していけそうです。

個室からつながるウッドデッキには 水場も用意されているので ガーデニングや家庭菜園にも最適。 夏にはビニールプールを 出しても楽しそうですね。 道路からは少し高低差があるので 歩行者の目線も気になりにくく なっています。

水回りのスペースも 1階にまとまっています。 ワイドサイズの広々とした洗面台に、

こちらも広々としたバスルーム。 浴室に窓があるのも ありがたいですよね。

さて、地下にはお部屋が2つ。 こちらは外観の写真でも見えていた 窓のついた10.3帖の洋室です。 おこもり感のある 落ち着いた空間なので、 寝室にもちょうどよさそうですね。

地下のもう一つのお部屋は 14.7帖の大空間。 地下室で、かつ窓がないという点を 活かして、シアタールームや 音楽室にいかがでしょうか。

2階はほぼワンフロアまるまるLDK。 22.9帖の大きなスペースにも かかわらず、視線を遮る壁や柱が ないのは鉄骨造ならでは。 広いお部屋がより開放的に 感じられます。

ところどころにある吹き抜けが 空間にリズムを作り出しています。 鉄骨のブレースも 良いアクセントになっていますね。

かわいらしいピンク色のキッチン。 お手入れのしやすいIHヒーターに 大容量の食洗機もついているので すっきりとキレイを保てそうです。

キッチンの前面部分は畳敷きの 小上がりになっています。 お子さんを寝かしつけたり 洗濯物を畳んだりと、 キッチンからよく見える位置の 畳コーナーは子育て世帯の 強い味方です。

そしてその小上がりからつながる ルーフバルコニー。 折り戸タイプの全開口サッシで お部屋とも一体的につながります。 かなり奥行きがあるので テーブルセットを出して リビングの一部のようにも 使えそうです。

和室の奥の階段を 上がったところにあるロフト。 秘密基地のような楽しいスペースです。

さすがは注文住宅、 オーナーさんのこだわりが たっぷりと詰まった 見どころの多いおうちでしたね。 こちらの物件を設計した建築士の方に リフォームの相談も できるようですので、 気になった方はぜひどうぞ。

文・佐藤シュン 浜松で設計事務所をやりながら、黒猫と暮らしています。