昔から憧れはあるんです。 しかしながら、仕上げる腕前がない。 何のことかというと、インテリアのお話。 そうそう、ちょうど、このお部屋のような ヴィンテージ感たっぷりの テイストに憧れてます。

築33年のマンションをリノベーションした 2LDK。 おしゃれにかっこよくを 追求したディテールが うれしくなるお部屋なんです。

玄関を開けるとスッと伸びた 廊下の先には、ウキウキ気分が上がる 明るい水色の扉。

廊下には大きな姿見が 備え付けられていました。 お出かけ前の身だしなみチェックに 重宝するはず。

南向きのリビングは13帖。 間口の広い窓からは、たっぷりの 光が差し込みます。 カーテンには調光が可能な ロールスクリーン、デュオレを採用。

床はコンクリート調のフロアタイル。 壁には薄い古材を貼って、ヴィンテージ感を 高めています。 水色の扉とも、よくお似合い。

ソファーを置くとこんな感じ。 お見せする写真のソファー、 テーブルセット、ベッドなどの 家具は設備には含まれず、参考として 置かれたものですが、テレビ台と カーテン、時計は 賃貸に含まれているそうですよ。

アイアンと木材の異素材MIX家具って、 けっこうなお値段がしたり、 雰囲気にピタリと合う物を探すのが 大変だったりするから、ありがたいです。

お部屋のスタイルが見事に仕上がる セレクト。

陽の光が入ると、より一層 ノスタルジックで穏やかな空気が 漂います。 どっしりとしたキャロットケーキと 淹れたてのコーヒーを用意すれば アメリカンなカフェに来たような気分に ひたれそう。

カーテンで仕切られたくぼみは 生活用品をしまうのにピッタリ。

中央にソファーを置くと、ダイニングと リビングにゾーニングできるので 真似したいところ。

ブラックの化粧板のキッチンは 少しクールな印象。

でも意外と、木材のテーブルも お似合いです。 異素材MIXがうまく、はまりそうな ダイニング。

ダクトレールで、好みのライトを 取り付けることも可能です。 アンティークのガラスシェードや ビタミンカラーのレトロな ペンダントランプで、テイストを 冒険してみるのも楽しそう。

コンロは2くちのIHでグリル付き。 高級感のある天板は大理石だそうです。

リビングの窓の外は、全面バルコニー。 奥行きがあって広い。 ベランダガーデニングもできそうなほど。

さきほど紹介した写真をお手本に 設えられた内装に似合うものを 揃えていけば、自然とおしゃれに 仕上がりそうなリビングです。

他の居室も、センスがいいんです。 パリジャンブルーの扉は寝室。

おしゃれな部屋といえばこれ！な、 ヘリンボーンの洋室です。

おまけにドアと同じ色の腰壁が 貼られていて、品がありますね。 クローゼットは天井まであって大容量。

試しにベッドを置いてみると、こんな感じ。 わあ、腰壁には間接照明が 仕込まれているんですね。

あえてコテの跡を残して塗られた 珪藻土の壁と相まって、雰囲気も抜群。

お休みの静かな時間を過ごすのに ピッタリの空間です。

寝室とは別に、4帖の洋室もありますよ。 ちなみに、ドアの色は、それぞれ 違う色が使われていて そのこだわりがうれしくなります。 こちらは深みのあるグレーで、シックな 装いです。

ワークスペースや趣味のお部屋に ちょうどいい広さ。

アクセントにレンガ柄の壁紙が 使われていて、個性的。

こちらのクローゼットも天井まであり たっぷり収納できます。

お子さんがいるなら、子ども部屋にも 申し分ない。

洗面所は黒い扉。

壁一面の鏡に、埋め込まれた収納棚で ホテルライク。 シンク下の収納扉が木目調なのも 高級感があり素敵です。

備え付けのブラケットライトは 神戸発のインテリアメーカー、 アートワークスタジオのもの。 かっこいいこと、この上ない。

洗濯機置き場には木目調の アクセントウォール。 タオルハンガーがアイアン調なのも にくいなあ。

浴室は、くすみカラーのタイルが ほんのりレトロで愛らしい。 かわいらしいあしらいに、 ふっと力が抜けるお風呂タイムは、 身も心も休まりそうです。

洗面所のお向かいにあるトイレは、 温水洗浄便座付き。

背面にこじゃれたニッチを 見つけましたよ。 写真のようなグリーンも素敵だけど ブリキでできたヴィンテージトイも 似合いそう。

アクセントには有名家具ブランドの アクメファニチャーと インテリア商品メーカー・シンコールが コラボした、ヴィンテージテイストの 壁紙が使われています。

物件のある千葉県木更津市は 住みよく、都心から程よい距離ゆえに ただいま、移住者増加中。 アクアライン高速バスに乗れば 東京まで40分。 マンションの隣にはスーパーや ドラッグストアが揃い、 木更津アウトレットやコストコ本社などの 大型商業施設も車で6～7分。 リモートワーカーにも人気だとか。

徒歩4分の最寄り駅、JR内房線巌根駅は 木造の小さな駅舎。 レトロなたたずまいが珍しく、 テレビドラマなどの撮影が増えている とのこと。 近くにこんな場所があると、 うれしくて自慢しちゃうな。

コンクリートの質感に、アイアン素材や 木材をセンス良く配置したこの雰囲気。 無骨になりすぎない、絶妙なバランスが 難しいんだよな…。 でも、このお部屋なら インテリアセンスに自信が無くても、 うまくコーディネートできそうな気がする。 ヴィンテージテイストなお部屋に住む 憧れ、ぜひ叶えてくださいませ。

文・葱山紫蘇子 大阪で娘3人息子1人と暮らす独り身。元劇団維新派役者竹山らいち、元ミニシアター従業員、元介護職。建物と書き出し小説と漫画と毛布のヘリが大好き。 Lit.Link