海の色や表情って、
いつも同じじゃないんですね。

時間や季節、天候によってだいぶ違う。

朝日が反射した波。
春の凪いだ水面。
嵐の夜の黒い渦。

時間を忘れてついずっと見てしまう。

ここは、約40年もの間、
相模湾を眺め続けてきた家。

海と山を結ぶ、伊豆山神社の参道。
石段を、一歩一歩、
ゆっくりとのぼっていく。

ふと振り返ると、
まっすぐな水平線が目に飛び込む。

昔の人も、山の上の神社を目指す途中に
この景色を見たのかな。

少し足を止めて深呼吸をしたら、
心と体がすーっとゼロになる。
そんな不思議な気持ち。

参道の途中に現れたのは、
夏の雲のように白い外壁。
築年数の割に古さを感じさせない姿からは、
長い間、大切に手入れされてきたことが
伝わってきます。

外観と調和する白い門扉は、
主張しすぎず、慎ましく。

では、玄関を開けてみましょうか。

ガチャリ。

家の外と中をつなぐのは、
木の温もりいっぱいの小空間。
木製の大きなシューズボックスに
ウォールミラー、
ちょっとレトロな白いクロス。

日中は外から陽光が入る、
しっかりと明るい玄関です。

玄関のすぐ隣にリビングがある間取りって
なんだか素敵。
「ただいま」と帰ってきたときに、
すぐ近くで家族の声が聞こえるんだから。

でも、まずはあの景色を見たいから、
リビングよりも先に2階へ行ってみようかな。

階段を上った先には、洋間が2つに和室が1つ。

洋間は子ども部屋と書斎にしようか、
和室は寝室がいいかな。
いや、趣味のスペースにするのも捨てがたい。

各部屋の使い道は、
じっくり悩んでから決めてくださいね。
だって、ここは特別な家だから。

窓の外に目をやれば……

ほら！　この眺め。
365日、この景色が自分だけのものだなんて。

海を見下ろしながら、
読書に音楽、勉強をしたり。
窓を開け放して昼寝をしたら
心地よくて夕方まで寝ちゃいそう。

ここにいれば、
何もしない時間だって贅沢になる。

天気の良い日はデッキに出て
日光浴なんていかが？
風に乗って、
ほんのりと潮の香りが運ばれてくるかもね。

もうひとつの洋室も
二面採光で出窓付き。

こちらのお部屋からも
ちゃあんと海が見えますよ。

2階にある3つ目の部屋は、
木漏れ日が降り注ぐ心地よい和室。
最近の家では珍しい床の間も。
由緒正しき和の空間。
こんなに素敵な和室があるのなら、
あえて2階に客間を配置するのもアリかも。

先走って2階ばかり紹介しちゃいましたが、
メインの生活空間はやっぱり1階。
家族が集うリビングは、
なんとログハウス風の板張り仕様。
木の素材感たっぷりの壁には、
個性的な木目があって。
経年変化もあいまって、
新築には出せない重厚さを感じます。

大きな掃き出し窓を開けると、
何かと役立つウッドデッキが。

リビングの延長として使うこともできますよ。
実用性を重視するなら、
洗濯物や布団を干すためのスペースとしても
活躍してくれるはず。

リビングと間続きのキッチンは、
ベーシックな壁付スタイル。
油はねも水はねも気にしなくていいのが
壁付キッチンの良いところ。
それに、1人で使うにはもったいないこの広さ。
2〜3人で並んで料理をしても、
真ん中にキッチンカウンターを設置しても
まだまだ余裕がありそうでは？

1階にあるもう一つの洋間には、
壁一面に
大きなクローゼットが設けられています。

衣装はもちろん、
寝具や季節家電などの管理にも困りません。

そして、広いのは収納だけではなく……

洗面台もワイドだし、
脱衣スペースは十二分。
空間にゆとりがあると、
家事や育児もやりやすくなりますよね。

実はね、このおうち、
住居利用だけじゃなく、
別荘や民泊として使ってもいいんですって。

「通勤や買い物のたびに、
長い石段を上り下りするのは
ちょっとなあ……」
と心配しなくても大丈夫。

家の所在地は、
バス停からわずか徒歩3分の好立地。
JR熱海駅からも徒歩23分だから、
歩けないことはありません。

それに、熱海駅から東京駅までは
新幹線で約50分。
都内通勤だって可能ですよ。

電車やバスに乗らない日は、
ぜひ参道をさらに進んでみませんか。
石段のずっと先には、
静謐な空気に包まれた
伊豆山神社が待っています。

そして、
歩き疲れたらまた家に戻ってきて、
この景色を眺めましょう。

一日中、一年中、
ずっと眺めていたって飽きがこない。
だって、海の色や表情は
刻一刻と変わっていくから。

ぜひ、あなたのお気に入りの海を
見つけてくださいね。