美しい坪庭を囲むガラスの建具と縁側。
どこぞの旅館か邸宅か…と
思ってしまいますよね。

じつはここは
京町家をリノベーションした
男女混合8人用のシェアハウス。

どこを切り取ってもほれぼれする
明治時代に建てられた大型京町家に
リーズナブルなお家賃で住める、
それが京都クオリティなのです。

外観からして旅館といった趣き。
西陣地区らしく
かつては生糸を商っていた建物だそうで、
正確な築年数は不明ですが
閉鎖謄本の記録によると、
明治42年（1909年）の記録があるのだとか。

約110坪の広い敷地は
典型的な“うなぎの寝床”のかたちで、
メインの生活拠点となる母屋（建物部分）と
蔵、さらに菜園ができるお庭で
構成されています。

母屋は2階建てで、下が1階、上が2階。
募集中の個室は4.1帖の空間に
約5.3帖のロフトがついた202号室、
その名も「万願寺とうがらし」です。
遊び心たっぷりに、各個室には
京野菜の名付けがされています。
残念ながら個室の写真はないのですが、
このシェアハウスの主役は
敷地の大部分を占める共有部分。
なので、そちらをじっくり
ご紹介させてくださいね。

まず、出入口の引き戸を開けるとこの光景。
土間の廊下が奥まで続きます。
人感センサー付きで、
玄関から入ると自動的に照明がつくのだそう。
思いのほかハイテクです。

廊下は壁の片側が収納になっていて、
たとえば1人分の下駄箱の大きさがこちら。
これだけ大容量だと
個室ではゆとりをもって
自由にお部屋づくりを楽しめそうです。

玄関周りはモダンかつミニマルな印象ですが、
見上げれば、かつての火袋を利用した
吹き抜け、そこに縦横に走る黒い梁と柱。
満月のような真ん丸い照明も相まって、
のっけから京町家らしい佇まいに
きっちり魅了されてしまいます。

収納間の開口から、内廊下へ。
こちら側も収納になっていますね。
ヘリンボーンの廊下を進み、
水回りの前を通り過ぎたあたりから

共用部のメインともいえるスペースに。
冒頭でご覧いただいたお庭があります。

お庭周りの廊下には、
ソファに座ってただ庭を眺めるだけの
贅沢な空間も。うらやましすぎる。

お庭の隣には4.5帖の和室あり、
テレビとちゃぶ台を完備。
しかもこのちゃぶ台、
どうやらコタツのようです。
シェアメイトたちと
テレビを見てコタツを囲む
団らんのひととき…最高。

さらに、その奥には
レストランさながらのダイニングキッチンが。
ここでごはんを食べられるのですか…！

大きなダイニングテーブルや
カウンターをはじめ、

2つのシンクと4口のIHコンロ、
そして業務用冷蔵庫2台と
業務用冷凍庫1台など、
大人数での生活に配慮した
本物のレストラン顔負けの
設備が整えられています。

ここはLDKでもあるので
食事後はダイニングテーブルで
くつくろぐもよし、

腰掛窓で読書や日向ぼっこをするもよし。

その先にはウッドデッキまでありました！
大通りからは見えない奥まった場所なので、
人目を気にせず大きな動きで
ラジオ体操やヨガを楽しめるかも。

続きまして、玄関側の階段から2階へ上ると、

共有ラウンジに到着。

ここから見下ろす玄関がすばらしく、

高窓やダイナミックな梁が目の前に。

ラウンジの端には
ホテルライクな洗面スペースが設けられ、
隣のガラス扉を開けると

ベランダに出ることができます。
天気の良い日には
洗濯物がよく乾きそう。

そのほかの水回りは1階にまとまっていて、
明るく広く美しいバスルーム、

浴室に面した収納棚、
奥に見えるのが洗濯機と乾燥機です。
シャワーもあるので
急いで済ませたい時は便利ですね。

以上で母屋のご紹介は終わりですが、
設備はまだまだあります、

母屋の隣には立派な蔵！

窓のない蔵の特性を活かして、
1階は読書や勉強のための
おこもりスペースとして、

2階はシアタールームや
プラネタリウムとして
活用されているようです。

そして、このシェアハウスの
極めつけの設備は敷地の最奥にある
菜園ができる約37坪の裏庭。

とても日当たりが良いので
蓮や睡蓮を育てたら大きな花が咲くだろうし、
お部屋の名前にちなんで
万願寺とうがらし栽培に挑戦するのも一興、
なんて思いました。

オーブンレンジやコーヒーメーカー
などの調理器具、洗濯機や乾燥機、
アイロンなどの家電も
共有部に揃っているので、
身軽に入居できます。

おひとり様での入居限定、
学生さんはNGですので、そこはご注意を。
シェアハウスで理想の京町家暮らしを
手に入れられる、またとない機会です。