穏やかな自然光で満たされた
無垢床のリビング、
大きな開口の奥ににじむ緑。
だれかの1日を描く映画の
ファーストショットのように
すがすがしい光景です。
もちろん、主人公は自分。

朝、まだ寝ぼけた状態で
キッチンに立ち、
ポットに水を入れる。

お湯が沸くのを待ちながら
ぼーっと外を眺め、
「あぁ、今日もいい天気だな〜」
なんて呟いてみる。

淹れたてのコーヒーを持って
ベランダへ出て、
そよ風に当たりながら
少しずつ目を覚ます。

大きく深呼吸する自分の横顔と
借景の緑を切り取って、
今日という1日のタイトルを
手書き風の文字で入れたい……。

そんな妄想がはかどるお部屋。
1SLDKっぽい間取りなので
ゆったり一人暮らしか、
二人暮らしも問題なさそう。
でも今回は一人暮らしの設定で
妄想をつづけさせてくださいね。

ベランダからリビングへ戻ったら、
ハンガーパイプに吊るした植物に
お水をあげなくちゃ。

その隣、天井のライティングレールには、
この部屋にぴったりの
ペンダントライトを選んで。
光を灯さない朝でも、
見るたびに気分が上がるくらい
お気に入りのデザインがいいな。

空っぽになったマグカップはキッチンで
ささっと洗ってしまいましょうね。
4くちのガスコンロを備えてるのに、
朝はコーヒーだけで申し訳ない。

でも晩ごはんはきちんとつくるんですよ、
棚にはおいしいコーヒー豆だけでなく
調味料もずらり並んでいます。

グレーのタイル部分に奥行きがあるので、
ここにもちょこちょこ
スパイスなんか飾っちゃったりして。
ひろびろしたキッチンに置いた
食器棚にマグカップをしまったら、
ひと仕事終えた気分。

次は寝室でお洋服を選ぼう。

リビングと室内窓でつながる寝室の床は、
こげ茶色の引き戸と相性ぴったりな
モスグリーンのタイルカーペット。
カーペットって安心感ありますよね。
ぺたんとしゃがんでいると
つい指で落書きしたくなっちゃう。
おっといけない、お洋服選びだった。
オープンクローゼットにかかった
今季のレギュラーたちを眺めること数分。
今日は天気もいいし、
ワンピースにしようかな。

洗面室もお気に入りなんです。
まんまるの鏡も、レトロな水栓も、
ネイビーのタイルもすべてが愛らしい。
鏡の上のポイント照明は
灯すとキラキラの光が周囲を彩って、
歯磨きをしてるだけでうっとり……。
後ろ髪を引かれつつ、
キュキュッと水を止めたら、玄関へ。

広い玄関土間、いいでしょう？
仕切りの向こうが
ストレージスペースになっていて、
寝室のオープンクローゼットで
ベンチ入りを果たせなかったメンバーや
ふだん履かない靴たちには、
ここで出番を待ってもらえます。

久しぶりのパンプスを履いたら、
廊下側でなく
写真手前の開口から玄関土間へ。
壁のフックにかけっぱなし……
じゃなくて、飾ってる上着をはおって
「いってきます！」
さあ、今日も1日がんばろう。

お部屋を出ると
緑のドアが並ぶ共用廊下。
向かいには、リアルな緑がわさわさと。

最寄り駅は、難波へ直通で30分ほどの
栂・美木多駅。
駅から徒歩5分の距離に建つ
波のようにゆるいアールを描く庇が印象的な
「とがグリーンハイツ」の3階です。

マンションの名前を聞いて納得、
だって室内で緑が感じられるだけでなく、

目の前の道路も見渡すかぎり
緑の木々が続くから。
木漏れ日のなか遊歩道をゆけば、
5分なんてあっという間ですね。

ふう、もうここでの生活の
イメージはばっちりです。

朝のシーン、映画でいえば冒頭を
妄想しただけだけど、
「タイトルバックの良い映画は名作」
って言うじゃないですか。

だからとりあえず、
このお部屋と自分の生活に
ぴったりのタイトルを考える
ことからはじめよう。
コーヒーでも飲みながら、
映画の主人公になりきって。