すべてのものが目の届く範囲にあって、
小さく愉快に暮らせる平屋。
コンパクトな物件も多いけど
ひとり暮らしにぴったりなサイズは
あんまりないんだよなあと
思っていたら、見つけました。

小道の奥に、ちょこん。
見るからにかわいらしい、
小さな小さな白いお家。

外観もかわいいけど
室内はもっとかわいい。
真っ白な壁と建具、
おばあちゃんちみたいな
昔ながらの式台、
モロッカンタイル調の
クッションフロア。
目に映るすべての要素が
見事に調和しています。

もとは築60年を越える
かなり渋い戸建てだったのを、
オーナーさんが数年前にリノベーション。
天井を抜いて白ペンキを塗ったり
水回りを入れ替えたりして、
明るくきれいな住まいに
生まれ変わらせてくれました。

10帖ほどの居室がひとつの
ワンルームですが、
平屋の面目躍如とばかりに
縁側とお庭が付いています。

ほら、こんなふうに。

南側に位置する縁側は
日向ぼっこの特等席として
重宝するのはもちろんのこと、
居室を実際の広さ以上に
感じさせてくれる役割もありそう。
床板の味わい深い表情も良いですね。

雑草対策で
人工芝が敷かれたお庭は
オーナーの手づくりだそう。
こぢんまりとしていて
お手入れも楽にできそうです。

お庭から見たお家がまたかわいくて。
「愛しのわが家！」と声にしたくなる。

さてさて、この素敵なお家で
どんなふうに暮らしましょうかね。
玄関側に小さなダイニングテーブルと
ソファを置いて、

ベッドはお部屋の奥のほうに。
梁をうまく利用して
布でゆるく仕切るのも良さそう。

収納も充実していますよ。
奥の2つのオープン収納には
ボタニカルモチーフのクロスが張られ
お部屋のアクセントにも。
中央の棚はワークスペースに
できるんじゃないかな。

キッチン・バス・トイレは
玄関の近くにまとまっています。

キッチンが居室の外に
あるのがうれしいな。
ダークカラーの
アクセントクロスがあしらわれ、
ここだけちょっとモダンな雰囲気。
キッチンはしゅっとしているに
こしたことがないですものね。

お隣に独立した
バスルームがありまして、

トイレは玄関入って右手に。

ころんとしたフォルムのボウルが
かわいい洗面台が同室です。

新築マンションの一室に比べれば
暑さ寒さを感じやすかったりと、
古い家ゆえのデメリットは
そりゃああるのだろうけども。
あえて縁側の付いた平屋を
選ぶという方に
自分サイズの豊かな暮らしを
追求してほしいお家です。