手前の空間は、フローリングの床。
白い壁からニュアンスのある
ピンクのアクセントクロスが覗いています。
隣の空間は雰囲気がガラリと変わり、
床には大判タイルが敷かれているのかな？

天井のシャンデリアも
相まってゴージャスです。
フローリングとタイルのスペース、
趣は違うけどどちらもモダンで良い感じ…
と思ったら奥に見える建具は障子戸で、

天井には古民家風の立派な梁。
いろんなテイストが混ざった
カオスな空間なのに、
なぜこんなにも調和してるんでしょう。

外観だって予想を裏切る佇まい。
木造なのにミニビルっぽく見える
看板建築風の住宅。
よくよく眺めると、緑のタイルの
外壁がかわいいじゃありませんか。
ふつうなら気にもとめず
通り過ぎてしまいそうだけど、
物件ファンファンのみなさんは
この家が放つ只者でないオーラに
お気づきですよね？

近づくと、只者でないことを確信。
アンティークの玄関扉にペンダントライト。
これは絶対にかわいいやつ…！

玄関に入ると、別世界へ迷い混んだよう。
扉の内側が白く塗装され、
外観よりもぐっとシャビーに。
白で統一された建具たちも、
上部にポツンと走る小さな梁も、
すべてが絵になります。

玄関を上がってすぐの
引き戸を開けて、居室へ。

壁に飾った大小さまざまな
フレームが出迎えてくれます。
鹿の剥製を模したオブジェも
デフォルメされていてかわいい。

くるりと振り向けば、
冒頭でお見せしたアクセントクロス。
その前のスペースが7.7帖のダイニングです。

遅ればせながら、ここで間取り図を。
1階にLDK、2階に3つの居室があるお家。
こだわりの詰まった各スペースは、
売主様の改装によるものだそうです。

ダイニング側からLDKを見渡した
光景がこちら。
アクセントクロスを張った
階段下の収納スペースは、
小さな机を置けば
ワークスペースにもなりそうです。

逆に、リビング側から
LDKを見渡せばこんなふう。
キッチンは腰壁に隠れて見えませんが、
オーブンや食洗機の付いた
システムキッチンだそうですよ。

壁一面の開口は、
やわらかな光を通す障子戸。

その向こうはサンルームのような
スペースになっていて、
外には小さなテラスがあるようです。

隣には手洗いがあるのですが、
身悶えしそうなかわいらしさなので
じっくり見てくださいな。

まるで外国のホテルのような
洗面ボウルとタイルの組み合わせ。
タイルの経年すら愛おしい。

頭上にアンティークランプを発見。
ラフな表情の壁にも
えもいわれぬ味わいがあります。

つづきまして、2階へ。
こちらは階段を上がってすぐの
5.1帖のホビールーム。
居室というより、家族みんなで使う
共用スペースにするのがよさそうです。
奥に見える扉の向こうは、

6.4帖のお部屋。
なんとブランコがありますよ！
ここは子ども部屋で決まりでしょう。

ふたたびホビールームへ出まして、
ハシゴがあるので
ロフト付きかと思ったのですけど、

見当たらないんですよ、ロフト。
ってことは、もしかして、
梁へ上がるためのハシゴ？
天井や照明をお掃除するための
ものなのでしょうが、
これがあれば梁に上がって遊べますね？
めちゃくちゃテンションが上りますが、
危ないのでね、
良い子は絶対にやらないように。

ハシゴの下の扉を開くと
サニタリーが出現！

わお〜、これはまたなんと素敵な…。
アンティーク家具のような洗面台、
それによく似合うミラーと照明が
格調高いホテルのようでいて、
壁の仕上げは超ラフ。

かと思えばその隣のお風呂は
モダンなユニットバス。
1階と同じくいろんなテイストが
混ざり合っているけど調和している
不思議な愛すべき空間です。

2階の3つ目のお部屋は9.4帖の主寝室。
アンティークの扉が
存在感を放つ洋室ですが、

大きな窓には障子戸がはまっています。
ふつうにカーテンがかかった窓際より
素敵に見えるのはなんでだろ。
本当に不思議だ……。

窓の外には屋根付きのベランダが
ありますよ。
遊び心だけでなく、
生活のことをしっかりと考えた仕様に
感心してしまいます。

全体的には古民家の趣がありながら
アンティークドアと障子戸と
シャンデリアが
当たり前のように共存し、
空間ごとに壁と床も違った表情を見せる
不思議な不思議なお家。

それぞれの要素はバラバラなのに
全体的にこんなにも調和しているのは
センスが良いから…と言ってしまえば
元も子もないので、ここはあえて
「愛があるから」だと言いたい。
こんな家に住みたい！ を追求して
自らの理想の住まいを作り上げた
暮らしを楽しむ人の、物件愛。

一つひとつのこだわりや
遊び心にピンときた方には
きっと愛を受け取る資格が
あるんだろうな、と思います。