この内装にこの景色、た、たまんねぇ！！ 大きな窓にタイル張りのキッチン。 パイプやダクトがむき出しの無骨な 雰囲気も素敵すぎる。 もうもう、心に刺さりまくりです。

44.25㎡のビックワンルーム。 畳（京間）に換算すると、約24帖！ 水回りが集まり、クローゼットなどが 奥に設置されていて、ゾーニング しやすい間取りです。 大きな窓が2面あるのもうれしいですね。

え、これが玄関扉？ 映画のワンシーンじゃないんですか。 中から、ボルサリーノをかぶった 探偵が出てきそうなたたずまい。 網入りガラスの上にある ナンバープレートといい、 身もだえします。

このドアノブときたら！ まあるい真鍮製に鍵穴が一体になった ノスタルジックな扉です。

玄関三和土のいびつさも、 なんと愛おしいことでしょうか。

入りましたら、すぐのところに靴箱が ありまして、右上にあるスイッチの先を 見上げますと…。

なんたること！ レトロな趣きがたっぷりの、まあるい 電球照明が備え付けられていました。 このセンス、大大大好き！

中に入るとセンスがいい部屋の 決定版のような内装が広がっています。 海外のアパルトマンみたいで うれしくなっちゃうな。

なんといっても目を惹くのは キッチンと大きな窓。 自然光が心地よく、商店街を見渡せて、 たいへん開放的な気持ちになれます。

実際、日本の標準的な天井よりも 50cm以上高いそうなので、 より広く感じられるのでしょうね。 コンクリートあらわし風の天井に白い壁、 フローリングはバラエティのある色味が 味わい深く、ドアや棚板の明るいブラウンが 絶妙な差し色になっている。 天才的なマッチングに ほれぼれ見とれてしまいます。

このお部屋の象徴的存在である 白いタイル張りのキッチン。 4くちコンロに広いワークトップ、 ホーローのシンクに真鍮色の水栓。 こんなの、好きになるに決まってる。 中段がぽっかり空いているのも 自由度が高くていいなあ。

見上げればダクトレールに電球が並び。

目の前にはノスタルジックな 熱海の街並み。

お料理するのが楽しくなるな、きっと。 柔らかい自然光が入るので、料理の 写真や動画も、いい感じに撮れそうです。

キッチン向かい側の壁には、 なんだか、かわいいスペース。 雑貨やアートを飾りたくなります。 お隣の扉は、なんだろう。

開くと洗濯パンが設置されていました。 見た目もいいし、 音も軽減できそうで便利。 それに、よく見るとトグルスイッチも あるじゃないですか。 こういうガジェット好きのみなさんは 本日2回目の「た、たまんねぇ！」が 出たのでは。

右側をダイニングスペースにして、 白い壁を挟んで 左側にベッドを置きましょうか。

壁の内側はオープンクローゼット。

おこもり感があって、寝心地良さそう。 起きてすぐに服が選べるのも 住みよい動線ですよね。

一番奥の窓にある木枠もこれまた いいアクセントになっています。

ベッドとキッチンを見渡せるこの位置には ビンテージ調のソファを置きましょうか。 センスのいい部屋を眺めながら飲む コーヒーは、さぞかしおいしいだろうなあ。

真ん中に二つ並んだ扉はサニタリー。

右側がトイレになっています。 すっきりとしたタンクレス。 温水洗浄便座付き。

浴室には足を伸ばして ゆったり入れる湯舟。

お風呂横の洗面台にも、ご注目。 まあるい鏡がかわいらしいうえに…。

ここにも白いシンクとタイルが 使われていましたよ。 真鍮色の水栓で、 しびれるほどのかっこよさ。

タオルハンガーもこだわっています。 もうほんと、た、たまんねぇ！！ （本日3回目）

と、センスの塊のような、 ビッグワンルーム。 その上、住所が「熱海市渚町」とは うそみたいに素敵な地名。 目の前には熱海銀座商店街。 近くには、昔ながらの純喫茶にジュース スタンド、新鮮なお魚が食べられる 定食屋さんなど、お楽しみもいっぱい。 サンビーチへも歩いて4分です。

最寄りの熱海駅までは徒歩13分。 昭和29年築のいぶし銀ですが、 お手頃なお家賃の上に エレベーターもあり住みやすい。 ひとり暮らしをしてたなら、 移住を考えてたかもしれない…。 よきリノベーションが施された 大好きビッグワンルームでした。

文・葱山紫蘇子 大阪で娘3人息子1人と暮らす独り身。元劇団維新派役者竹山らいち、元ミニシアター従業員、元介護職。建物と書き出し小説と漫画と毛布のヘリが大好き。 Lit.Link