鎌倉・雪ノ下の谷戸にたたずむ戸建て。
まず外観が素敵だと思いませんか。
お庭に植わった満開の枝垂れ桜の下、
ゆるやかにカーブを描く
敷石に沿って歩いて
三角アーチの開口のほうへ…。
そんなシーンを夢想するだけで
うっとりしてしまいます。

室内もレトロかわいいのですよ。
板張りの壁と床は味わい深い飴色に経年し、
壁の一部には「何か飾ってください」と
言わんばかりの造作棚が天井まで。

視線を転じれば、二面採光の窓は
いずれも紅葉柄のすりガラス。
日当たりも良く、紅葉柄の
陽だまりまでお部屋のインテリアのよう。

冒頭でお見せした外観は
コンパクトでしたが、
じつはすうっと細長いお家です。

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ほら、横から見るとご覧のとおり。
玄関の逆側に駐車スペースがあり、
こちらの裏玄関からも
お家に出入りすることができます。

奥に見える玄関からつづく
長い廊下の延長線上に
キッチンがある
京町家のような間取り。
キッチンの設備は比較的新しい一方、
窓や棚の扉にはすりガラスが
ふんだんに使われています。
このバランスも昭和レトロ好きには
たまらないのではないでしょうか。

キッチンの隣にあるのは
さきほどご覧いただいた6.2帖の洋室。
中央に大きなテーブルを据えて
ダイニングスペースにしましょうね。
壁も床も木材だから
テーブルはステンレスか
モールテックスがいいかな。
椅子はあえて統一感を出さずに
家族それぞれのお気に入りを置いて、
壁にはモダンなポスターを飾って。

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1階はほかには大きな納戸が2つあって
あとは水回り。
洗面もお風呂もゆったりしていますが
それなりに経年しているので
ここはリフォームしたほうがよさそう。

2階には居室が3つ並んでいます。
こちらは玄関側に面した11帖のお部屋。
どーんと天井近くまである窓と、
やはりどこかレトロな
造作家具に惹かれてしまいます。

窓は、谷戸の風景を切り取った
絵画のようにも。
大きな絵を飾ったつもりで
リビングにしたい。
朝、昼、晩で違った景色を
見せてくれるんだろうな。

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たっぷり陽光を取り込んでくれる
二面の窓のほか、廊下側にも内窓が。
廊下の窓の外に見えるのは、崖。
あとでお伝えしますが、
この崖もお家の敷地の一部なんです。

ひとつ洋室を挟んで、
駐車場側にも二面採光のお部屋が。
ここは寝室ってところでしょうか。
ベッドとは別に、奥行きのありそうな
出窓も就寝前のお気に入りの
チルスペースになりそうです。
収納が多いのも頼もしいかぎり。

寝室はウッドデッキにつながっています。
ここからの眺望も、なかなか。
春になれば、駐車場の横に咲く
梅だか桜だかを眺めながら
洗濯物が干せるそうですよ。

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そんな本物件、建物面積は95㎡ですが
土地面積は356㎡の広さを誇ります。
その一部がさきほど2階の廊下から見えた
崖でして、駐車場の横には
崖をのぼれる階段が。
階段をのぼった先には
秘密基地的な見晴台があり、
そこも敷地の一部。
なにそれ、楽しそう！

建物良し、崖の上の秘密基地付きの
物件がなんと2000万円台。
思わず二度見してしまいましたが、
当然ながらそれには理由があります。
土地と建物が土砂災害特別警戒区域に
該当していることから
住宅ローンの融資が難しく、かつ、
再建築のハードルが非常に高い…。
なるほど、このあたりの谷戸には
よくある事情ですね。

それなりにデメリットはあれど、
緑が多いのに鎌倉駅まで徒歩25分の立地、
古都らしい寺社仏閣に囲まれた空気、
レトロかわいいユニークなお家に
抗えない魅力を感じる人もいるはず。

理想のお家に整えるための
リノベーションプランを
あれこれ考えるのはもちろん、
斜面地に建っていることすら
楽しみに転換できるぜ！ って人に
ぜひとも出会ってほしいお家です。