昭和ノスタルジックな平屋で心の中の子どもが笑い、私もほほえむ (千葉県鎌ケ谷市54㎡の売買物件)

初めて見るのに、どこか懐かしいのはなぜかしら。幼いころに遊びに行った、お友達の家？となり町に住んでいた、おばあちゃん家？いえいえ、わたし自身が子どもの頃こんな家に住んでいたわ…なんて、いろんなお声が聞こえてきそう。

前庭がある平屋はフレンドリーな印象があります。「誰でも遊びにおいでよ！」と、おうちが笑顔で迎えてくれているような気がする。

重厚な玄関扉を開けて中へ。植物モチーフの繊細なレリーフはよく見るとかわいらしく、愛おしい。

南向きの3DK。玄関を挟んで東側にキッチン、西側に和室が3部屋。「DK」なので、 4.5帖以上8帖未満ですが…。

見てみると、広がりが感じられる間取りです。お庭からの陽光もやわらかで気持ちが安らぐダイニング。昭和な趣が感じられる作り付けの棚や、窓際の地袋も味わい深い。

たくさんごはんが作れそうな L字型のキッチンもいいですよね。収納がたっぷりある上に、2面の小窓。お節料理や保存食を作る忙しい時には数人でも立ち働けそうなゆとりがある。

西側には3つの和室。写真のように襖をあけ放てば、南向きならではの明るく解放感あるお部屋になります。きっと、お布団を敷き詰めて、家族が川の字になって眠っていたんだろうな。

そうそう、和室から降りられるお庭には柿や柚子などの果樹が植えられているのだとか。「おやつはお庭の果物を食べていいよ」って子どもに言ってみたい言葉だし、自分が子どもだった時にも、聞きたかった言葉です。ガーデニングやBBQなど、家族の楽しい時間が増えそうですね。

北側にも窓があるので、風通しも期待できます。リノベーションするなら、ワークスペースやウォークインクローゼットに良さそう。

新築のお家では見かけることが少なくなった欄間は透かし彫りや飾り襖を入れられる職人さんの腕の見せ所でした。洋室に作り変えても、アイデア次第でモダンでおしゃれなアクセントになってくれそうです。たとえば、ステンドグラスを入れてみるとか。

廊下のこの照明も素敵ですねえ。シンプルで品がいい。和と洋を兼ね備えていてお部屋の雰囲気ともお似合いです。

サニタリースペースは洗面室の奥に。あ！湯舟がステンレス製だ。水がキラキラして気持ちがいいんですよね。個人的には、一度だけでもステンレスの浴槽を体験して欲しかったりしますが、洗濯機置き場が浴室にあるので、思い切った改装が必要かもしれません。

浴室の床は懐かしの玉石タイル。残すか無くすか、悩ましい。

まあるい洗面ボウルがなんともかわいらしい洗面台です。下がオープンタイプなのは、この年代のお家にしては少し珍しい。令和の現代でも通用するデザインに感心しました。

と、ノスタルジックな思いに駆られる昭和後期に建てられた平屋。シンプルで癖の少ない作りはリノベーションの自由度も高そう。徒歩圏内に東部野田線、新京成電鉄の2駅があり、都心へのアクセスにも便利な立地。周辺にはスーパーやドラッグストア、小中学校も揃っている静かな住宅地です。そして、お手頃な価格なので、リノベーションの予算をアップできるかも。