クールな無彩色の中に 木が散りばめられた団地リノベーション。 ほとんどワンルームと言えそうな 開放感のあるレイアウトに惹かれます。

間取り図を見てみると 各スペースが少しずつ 重なっているかのようです。

廊下であり、ワークスペースでもあり リビングでもあるとも言える土間…。 捉え方によって色々と活用できそうな 自由度の高さにワクワクします！

床高が一段上がった約14帖のLDK。 光を柔らかく取り込んでくれる障子戸は 改装前からあったものを 使っているのだとか。

個人的にグッときたポイントは 建具にあしらわれた格子。 主張は控えめですが、重心が低いことで 縦にも広がりを出しつつ 落ち着ける空間になっているところが とても良い…！

もうひとつ好きなのが 奥に見える造作棚です。

シックな色と横長い四角形が くつろぎスペースにぴったり。 テレビが設置できるように コンセントも用意されています。

キッチンカウンター兼 ダイニングテーブルのこちらも オリジナルのようです。 天板の下部には足が入れられますよ。

壁面のシステムキッチンも シンプルながら使いやすそう。 冷蔵庫置き場の隣には 洗濯機パンがあります。

ワークスペースには デスクや棚として重宝しそうな カウンターが備わっています。 書斎としてはもちろん 床がモルタルなので アトリエにも向いていそうです。

こちらの内窓は木製のフレームに 型板ガラスがレトロ可愛い。

ベッドスペースを囲う 珪藻土仕上げの白壁は 天井近くが少し空いていて、 プライバシーを確保しつつ 他の空間との繋がりが 感じられるつくり。

寝室にも造作棚や 内窓があるのは嬉しい！ 広さは約4.9帖なので ダブルベットも置けますし、

ひとり暮らしならベッドの横に 洋服ラックなどを追加しても。

玄関の収納は自分好みに カスタムできそうな 余白があります。 濡れた上着などを吊れる ポールがありがたいですね。

サニタリーは キッチン横の扉の先に。

スクエアのミラーとボウルが かっこいい洗面台と

スタイリッシュなトイレは 一箇所にまとまっています。

バスルームのサイズも十分ですね。 小さな窓がなんとも愛らしい…。

今、そしてこれからの ライフスタイルに寄り添う 既成概念にとらわれない間取り。 新しい団地のかたちを見せてくれた リノベルームでした。

文・山中みく 香川県出身。古着と映画と旅が好き。 ＠miku_yamanaka