カウンターのような大きなデスクと、 その上にびっしり並んだ棚。 集中できそうなほどよい広さの空間、 奥には小さな手洗い場があるようです。 「こんな仕事部屋で作業したい」と 思ったあなたに全力でおすすめしたい、 理想的な職住混在が叶うおうち。

場所は、環状線の寺田町駅から徒歩8分。 つまり都心部までは自転車ですぐそこ。 うん、職住混在にもってこいだ。

木材とガルバリウムの波板に覆われた かわいらしい外観が、周囲の住宅の中で ひときわ存在感を放っています。 この建物1階が仕事や作業のスペースで、 2階が居住スペース。

間取り図を見るとこんな感じ。 下から1階、2階……お、その上の屋上にも ちょっとしたスペースがありますね。 ラッキー！

とはいえ、まず見ていただきたいのは1階。 写真奥、さきほどご紹介した かわいいファサードの木の扉を開けると、 玄関土間が広がっています。

土間はアトリエ的な使い方もできるし 物販などの店舗利用もOKだし、 机と椅子を置けば打合せスペースにも。 自宅で仕事していると、 打ち合わせの場所に困るんですよね……。 こういうスペースがほしかったって人、 少なくないのではないでしょうか。

ふだんは扉を閉めておいて、

込み入った打ち合わせのときは 仕事場の中へお招きしましょう。

大きな机に資料をばさっと広げて みんなでアイデアを出し合えば 打ち合わせも捗るはず。

奥に並ぶ扉は水回り。 仕事場のフロアにまとまっているので お客様にも気兼ねなく使っていただけます。

タンクレスのしゅっとしたトイレ、 いつもきれいにしておかなきゃ。

トイレの隣には スリムなバスルームがありました。 ここはさすがに 仕事相手が使うことはないだろうけど、 素敵なのでぜひ見ていただきたいなと。 銭湯の富士山画を現代風に アップデートしたような絵は、 画家の権田直博さんによる 「風呂ンティア」だそうですよ。

さて、それでは2階の居住スペースへ。 1階の机と一体になった ユニークな設計の階段を上ると、

リビングとキッチンダイニングの ちょうど中間地点に到着。 奥に見えているのが キッチンダイニングです。

キッチンは、木をふんだんに使った キャビネットがお部屋にあわせて選んだ インテリアのよう。 3くちのガスコンロにグリル、 広い作業スペースを備え、 機能も申し分ありません。 目の前に窓があるのもうれしい！

リビングは、階段を挟んで逆側。 1階と同様、壁には棚が びっしりと並んでいます。 棚の一部がテレビ台になっているので、 その前にソファを置いて、 くつろぎのスペースに。 奥の窓際近くは寝室スペースかな。

窓際には階段下のデットスペースを 利用した収納もあります。 そう、屋上につづく階段がこれ。

屋上は、住宅街のエアポケットのよう。 思うぞんぶん洗濯物を干すことができます。 通りを行く人からは見えないので、 小さな椅子を置いて チルスペースにするのももちろんアリ！

朝、2階のベッドを出て着替えたら、 同じフロアの逆側にある キッチンで朝食をつくって、 隣のダイニングテーブルでいただく。 頭も身体もしゃきっとしたら、 1階へ下りてお仕事スタート。 たまにお客さんを迎え入れたり、 仕事の合間に階上で洗濯したり。 そんな過不足のない生活が このかわいいお家の中に すっぽり収まり、日々営まれていくことが なんだか奇跡みたいに尊いなあと 思ってしまったのでした。