アイデア次第で理想どおりに。築125年の古民家で新しい挑戦を。(千葉県茂原市244㎡の賃貸物件)」
私たちが生まれる何十年も前から ここに建ち続けていた古民家。 住まいにするのも素敵ですが 例えばここで、 材料にこだわった イタリアンのお店を出してみる、 コミュニティスペースで いろいろな人とつながってみる、 インテリアにこだわった民宿を 始めてみる。 そんな挑戦も、この古民家がきっと あと推ししてくれるはずですよ。 840坪の広大な敷地に堂々と構える 築125年の歴史ある建物。 迫力のある大屋根が特徴的です。 かなり勾配が強くみえるので、 もしかしたらその昔は 茅葺き屋根だったのかもしれません。 つい立派な大屋根に 見入ってしまいますが 細部もかなり丁寧に 作り込まれています。 雨戸の戸袋部分の反りのある 小屋根などは、きっと当時の大工さんが 技巧を凝らしたものなのでしょうね。 お部屋は襖や障子で仕切られており、 使い方によって空間の大きさを 変えることができます。 フレキシブルな使い方ができるのも 古民家の特徴の一つですね。 広々とした空間を支えているのが 写真の中央に写っている 差鴨居(さしがもい)。 襖のすぐ上にある部材で、 引き戸のレールとしての役割と、 構造としての役割の両方を 担っています。 縁側とつながる障子の入っている 鴨居と比べても、背が高いのが お分かりになるでしょうか。 差鴨居に太く頑丈な材料を 用いることで、中間に柱が入らず、 より開放的につながる大空間を 実現しています。 お客さんの人数に合わせて お部屋を拡張できるので、 飲食店や宿泊施設などにも ぴったりかもしれません。 こちらの物件は古民家では珍しい賃貸。 しかも内装についてはリフォームも 可能といううれしい物件です。 奥のお部屋の付書院には、 組子細工の建具が設けられています。 ただ光を取り込むだけではなく、 美しく落ちる影も楽しむ。 贅沢な意匠が凝らされた空間です。 お隣の床の間には味のある 床柱が据えられています。 今では珍しい贅沢な材料が ふんだんにちりばめられているのも 古民家ならではですね。 こちらのお部屋には掘りごたつまで。 こういった建物を良さを活かしながら、 必要な場所には手を入れたいところ。 ああしたい、こうしたいと リフォームのプランを考えるだけで ワクワクしてきちゃいます。 土間部分は梁があらわしになっており、 125年の歳月を耐え抜いたこの家の 頑強さをことさら感じられる空間です。 基礎や構造は組み直しもされている とのことで、強度面でも安心です。 さて、840坪の敷地内には ご紹介した母屋以外にも いくつか建物が建っています。 こちらの蔵もそのひとつで、 母屋とは別に借りることができるそう。 築年数は母屋と同じく125年ほどで、 歴史を感じる佇まいです。 蔵というだけあって、 母屋とは一転して、開口の少ない おこもり感のある空間となっています。 木のうねりをそのまま活かし、 編み込むように組まれた梁は圧巻。 こちらも少しお手入れをすれば、 非日常を楽しめる すてきな空間になりそうですね。 物件との出会いがきっかけで、 温めてきたものが急に動き出す ということもあるんじゃないかと 思います。 歴史ある古民家の門を敲いて、 新しい挑戦を始めてみては いかがでしょうか?
文・佐藤シュン 浜松で設計事務所をやりながら、黒猫と暮らしています。
いま募集中の物件一覧
お部屋探しに!今空いている物件だけを絞り込んで探せます
詳しくはこちら