窓一面に広がる
ブルーと白のグラデーション。
水平線が見えることで
混じり合う空と海の境目が
かろうじてわかる、
ご褒美みたいな景色を
当たり前のように楽しむ生活。

窓から差し込む光の先には、
良い感じに経年した無垢床。
この写真を見るだけで
もしかしてお部屋も素敵なのでは？ と
ほんのりした期待を抱いてしまいます。

二人暮らしもいいけれど、
できればひとりでのびのび
暮らしたい気がする
58.71㎡の1LDK。

場所は、海と山に囲まれた坂の街・塩屋。
町内でも随一の急坂をのぼった先にある
マンションの一室です。
がんばって坂をのぼったら、
ちょっと一息ついてから
階段を使ってマンションの4階へ。
かなり足腰が鍛えられそうな
立地ではありますが、

その先に待っているのはこの景色。
このためなら坂も階段も
全部まとめてかかってこい！
という気持ちになります。

冒頭ではもったいぶってしまいましたが
こちらがお部屋の全貌。
築50年の歴史を感じる駆体現しの壁、
木毛セメント板がところどころ
剥がれた天井、そして張り替えて
どれくらい経ってるのかわかりませんが
経年で味わいが増したであろう無垢床。
完成したばかりの物件には真似できない
経年美が部屋中に息づいています。

海を眺めながらお料理ができる
コの字型キッチンも
うっとりしてしまう美しさ。
マスタードのようなくすみカラーが
レトロな天板はモルタル仕上げ。
しれっと4くちコンロなのも見逃せません。

LDKはかなり広さがありそうだから、
リビングやダイニングのほかに
裸足で床に寝転んで
くつろげるスペースをつくりたい。

水平線をぼーっと眺めながら
行き交う船舶を数える、そんな休日。
空に浮かんでいる気分になれそうだ。

視線を室内に転じれば、
かわいらしい室内扉とアーチの開口。
室内扉の向こうは玄関へつづく廊下、
アーチの開口の奥には

容量たっぷりの収納があります。

もうひとつの洋室は、
駆体のワイルドな表情に
節の多い無垢床がお似合い。
北向きの窓があるので
寝室にぴったりじゃないかな。

トイレは白のタイルに囲まれた
コンパクトながら明るい空間。

シンプルかつワイルドな洗面所。
洗濯機置き場が狭いので
注意が必要だそうですが、

モスグリーンのタイル張りの魅力に
抗えない人は少なくないはず。

シャワールームも渋めだけれど
窓があるおかげで閉塞感はないし、

出入りするたびに
目尻を下げてしまいそうな
すりガラス入りの
建具があるので問題なし。

建具といえば、
室内扉も素敵なんですよ〜。

ピカピカのものより
年輪が刻まれたものに
どうしても惹かれてしまう方、
最高の景色と
自分好みの空間のためなら
少々の不便はOK！ と
思える方に出会ってほしいお部屋です。