千葉県いすみ市。 漁港があり、マリンスポーツ・釣り等、 レジャーをお目当てに 訪れる方も多いエリア。 最寄りのJRの駅から東京駅までは 特急で約70分。

都心から近すぎず遠すぎず。 そんな程よい場所に このお家はありました。

3年前にリノベーションされた平屋は 現在は民泊として稼働中。 その許可を引き継ぐことも できるそうですが 見れば見るほど 自分で使いたくなってくるんです。

2DKとなっていますが ドアなどの仕切りはなく お部屋全体がゆるやかに繋がっています。 そのあたりも含め 非日常向けのお家、というイメージ。

玄関に足を踏み入れれば たたきも床も壁も木。 ベンチまで木。

実はこのお家、「松本家具」という 家具屋さんがフルリノベしたそうで、 木材の使い方へのこだわりも 注目ポイントです。

家具家電付きでの販売とのことで 暮らすにしても 引き続き民泊として使うにしても すぐに稼働できます。

こちら側の間仕切り壁、 モザイク風でとってもかわいい。 外壁や内壁は 杉を焼けさせて色合いを工夫しているという さすがの仕事っぷり。

この照明ごしのキッチンの画、 いいですねぇ。 卓上コンロが余裕で置ける 広いワークトップが魅力です。

背面カウンターも スペースがたっぷり。 調理家電も充実しています。

リビングの両サイドにある居室は それぞれベッドを2つ、 余裕をもって並べられる広さ。

大人数で泊まる想定なら このままベッドをたくさん置いて。 1人、2人でゆったり過ごすための別荘なら 片方は書庫にしたり たとえば趣味のモノづくりなんかに 没頭するための部屋にするのも 素敵だと思います。

水回りも素晴らしいセンス。 脱衣所の渋い色味と

スケスケバスルームの シンプルモダンな仕上がりのギャップが たまりません。

トイレは 背面の壁が丸ごと家具みたい。 トイレを軽んじるわけではないのですが いい意味でトイレにしておくのが もったいない、と思わずにはいられない。

そしてやっぱり抜群に楽しそうな ウッドデッキ。 焚き火台が置けるような 掘りごたつみたいなスペースは なかなか他ではお目にかかれません。

朝のコーヒー、 昼のプチピクニック、 昼下がりの釣り道具のお手入れに 夜はやっぱりバーベキュー。 ひと通り終わったら 焚き火か、ランタンか。 癒される灯りの傍らで ゆっくりお話をしたり ぼーっと考え事をしたり。 ふと見上げれば星が瞬いているのかな。

この時間は 日常を送っている中では 捻出できないなぁ…と思ったなら やっぱりここを手に入れるのが正解。 週末にゆるりと、 電車、もしくは車でこの平屋へ。

ここに来たからには 仕事にも家事にも追われないぞ、と 強く心に決めたなら 趣味にいそしみ非日常を送る。 そんな過ごし方が似合う、 いすみ市の平屋なのでした。

文・ほしりょうこ 散歩とビールと読書が好きな、元リフォーム屋さん。16年で9回の引越しを経験。もっぱら東京の西側にいます。 @hs_ryk