ここはどこかのハイソな
タワマン…？ かと思いました。
ワインのグラスを傾けて
大きな窓から優雅に街の夜景を見下ろす…
無縁の世界だな〜〜なんて思ったら

まさかの平屋ですって。
な、なんですと…！？　
190cmの高低差のある土地に
地下室が付いた平屋風に
建てたのですって。
よく見たらなんだか愛らしい表情だ。
とくに右側の丸窓が気になります。

しかし。想像する「平屋」とはちょっと、
いや、ずいぶんおももちが違う…
洗練された、クールな内装！
アンティーク家具ショップの
オーナーさんが手掛けた空間です。

カフェ…ではないんですか？と
聞きたくなるなるような窓辺に
贅沢な広々デッキに、

そしてこの眺め。
はぁ〜、なんて素晴らしい。
なんと、岡山市を一望できる坂の上、
という最高のロケーションなのです。
朝焼けも夕焼けも楽しみ。

一見、郊外かな？　という景色ですが
岡山大学附属の小・中学校などがあり
とても人気のある文教地区です。

間取りも思わず、二度見。
よ、よ、よんじゅうさん？！
43帖のリビング…桁違い。
部屋のまとう空気感といい、
この広さといい、
只者ではありません。

玄関へ向かうアプローチ、
すでに空がスコンと抜けていて気持ちいい。

玄関ドアからして、すごい。
大きく重厚な扉をガラガラと開けると

ハッと息を呑むように、
真っ白な明るい空間が
出迎えてくれます。
遮るもののない窓からたっぷり注ぐ光。

振り向くと、内側は黒。
白さの中にかっこよさが際立ちます。

ガラス戸の先は、まだアプローチ的空間。
大きな窓に向かうカウンターと
アンティークの椅子。

そしてその先に広がる大きなリビング。
コペンハーゲンのホテルで使われていたという
パントンの特大のシャンデリア、
床材や壁は、ヨーロッパなどから輸入した
まさしく本物の素材が使われているそう。

壁はラトビアのバーチ材、
床はベルギーのブルーストーン、
フランスのオーク床材…などなど。

そして、外壁はベルギーのカラマツ。
あちこち、こだわりを尽くした
非常に贅沢なつくりです。

なんと、ここにある家具や照明、
全てついてくるそうです！
家具はフランスのアンティーク、
イタリアのヴィンテージ、等々。
自分でゼロから集めようとしたら…と考えると
気が遠くなりそうですし、
このセンスをそのまま引き継げるなんて、
うれしすぎますね。

この眺望を堪能するための
メタルフレームの大きな窓、
真ん中はドアになっていて
出入りすることができます。
天井高は4.8mと、ダイナミック。

そんなリビングを背にしたキッチン。

こちらも全て造作で
ミーレの食洗機がビルトインされ
収納もたっぷりで、使い勝手は抜群。
両側から伸びた
黒いアイアンのランプがクールです。

リビングから続く、回転扉の向こうの
サニタリースペースもまた
うっとりするような素敵空間なんです。

あ！ あれは外から見えていた丸窓！
窓が丸くなるだけで、
ドラマチックさが増し増しになるのね。
海外ドラマのワンシーンのような
船の中にいるような。

でも窓の向こうは、緑と街の風景。
非日常のような中に、日常。

石タイル造りの
広々としたバスルームからも、
大きな窓越しに眺望を
楽しむことができます。

洗面所やバスルームにあるこちらは
マリンライトのような丸いランプ、
無骨でかわいい。

トイレも、裏切らない世界観。

照明のスイッチやリモコンも、この通り。

いやはや、どこもかしこも
痺れるほどにアーティスティック。
平屋ではありますが、リビングの階段から
2階のような、1.5階のような空間へ
行くことができます。

目に入るだけでうれしくなっちゃう、
ヘリンボーンのフローリング！

この廊下にもトイレがありまして

手前の10.7帖の洋室です。
クローゼットがたっぷりで家具いらず。

窓の向こうは緑の木々で
心穏やかに机に向かえそうです。

奥の16帖ある洋室は
また少し異なる雰囲気で

無垢フローリングが目にも足にも優しい。
大きな窓、照明が作り出すシルエット、
こんなベッドルーム、憧れるなぁ…！

ぽっかり収納部の下の窓は
玄関土間に繋がっています。

こちら、ガレージまであって
車が3台も停められちゃいます。

雨から守られるのもありがたい。
そして、なんとガレージからも
直で家に入れちゃうんです。

この重厚な黒い扉を開けますと…

おお、まるで隠し扉みたいでワクワク！
玄関土間とリビングの間の
窓辺スペースに行くことができます。

アートセンターのような、はたまた

絵画のひとコマのような空気感をまとった
どこまでもハイセンスな邸宅。

この空間で繰り広げられる日常は
どんな些細なことでも
ドラマチックになりそうな、
鮮やかな彩りになりそうな、
そんな気がします。

夢みたいな、平屋の邸宅。
夢だけど…夢じゃなかったー！
ってはしゃぎながら、
このウッドデッキを
ぐるぐる走り回ってみたいものだな。