ああ、もう、この佇まいだけで好き。
あ、この人と結婚するのかも。って
ビビビとくるのと多分同じくらいの感覚で
（体験したことないけど）
この家で暮らしたくなる、と同時に
この家に住む未来、が容易に想像できる、
そんなおうち。

まず、高台にあるっていうのがいい。
高台＝行き来が大変、ていう
ネガティブを超えてくる、
この眺めの特別感。

駅を出て、銀杏並木を歩き、

坂を上って、石段を上がり、

少し奥まった先、
こんな扉が迎えてくれる。

ちょっと控えめだけど、
空が抜けてるのが、ワクワクを加速させる。

そして、一歩踏み入れて現れるのが、これ。
ズッキュン。たまらない。
白い壁に、赤い屋根の小さな平屋。
物件ファンで今まで夢の平屋を
たくさん見てきました。
これは平熱に近い、夢の平屋。
おしゃれでも、ピカピカでもない、
でも猛烈に惹かれる、かわいらしさ。

目が行き届くサイズ感の庭も愛らしい。
青々と健やかな芝生、木々。
オリーブや紫陽花が植っているそう。

玄関ドアを開けると、
ほんのりクラシカルとレトロさを感じる
飴色の木の腰壁。

オフホワイトの壁、焦茶色のドア枠、
何だかホッとするこのトーン。

キッチン、4.5帖と11帖の2部屋。
程良いサイズ感！
ぐるり庭がある幸せを
図面からも噛み締める。
右側は慶應大学の敷地で、
自由に出入りできる大学内を横切ったら、
駅からショートカットになるそう。

ああ、風通しが良くて気持ちよさそう！
ここに立ったら、ちゃんと朝ごはん作ろ、
って気持ちになりそうな、そんな台所。
余裕がある朝は、鮭を焼いて。
焼き魚をしても目の前の窓を開け放てば
換気扇要らずかも。

台所の奥にお風呂場。
脱衣場がないけれど、上のレールから
カーテンを下げることができますよ。

水回りは2018年にリノベーション済み
だそうで、まだ綺麗な状態。
庭が見える大きな窓も嬉しいな。

玄関横のトイレも明るくて落ち着く、
下の小窓が懐かしい気配。

一人暮らしにはちょっと広すぎるかな。
ふたり暮らしにちょうど良さそうだ。
うん、ふたり暮らしのスタートには
めちゃめちゃちょうど良い。

平凡な日々でも、物語になりそうな、
そんな予感がする。
ふたり分の、ダイニングテーブルと椅子。
今朝の目玉焼きの半熟加減が完璧で
君の淹れた珈琲は相変わらず美味しい。
ふわりと膨らむ生成色のカーテン、
頬を撫でる風の温度とにおい。
庭の木にふと目をやり、
季節の移ろいを感じる。
おっと、ついつい妄想が捗ってしまい…。
そんな日々。最＆高。

窓辺横にある洗面スペースが
珍しくて、かわいいな。
元々収納だったのかしら。

洗面スペースと収納に挟まれた
ちょっと面白い空間。
ワークスペースにしてもいいし
本棚兼ベンチみたいなのを置いて、
読書スペースみたいにしても楽しそう。

このアコーディオンカーテンを取っ払って
オープン収納、または
軽やかに布で仕切るのもありかも。

4帖半は必然的に寝室かな。
北側に位置してるけれど、
この風通しの良さが、爽やかで
陰気な感じがない。

二面の窓から入る光、
穏やかに迎える朝。
どこも奇抜さがなく穏やかで、
どんな家具でも受け入れてくれそうな空気。

うん、結局求めてる日常って
そんな感じなんだよね。
特におしゃれな訳でもなく、映え、もない。

健やかに朝を迎えて、
おはようって挨拶を交わして、
グーンと伸びをして、
花に水をやったりして。
そんな何てことない日常の愛おしさ。
いつも花を枯らしてしまうんだけど
ここならちゃんと生きてくれそうな気がする。
たぶん…。

庭にあるのは、桜の木なんだって。
ああ嬉しい、春が待ち遠しいな。

桜が咲いたら、庭にレジャーシート敷いて
ふたりでも、友達を呼んででも、
小さな宴会をしよう、そうしよう。

そうやって四季折々の小さな楽しみを
見つけ味わいながら紡いでいく、
小さな平屋での幸せな日々。