白いタイルに、白いバスタブ。 目線の先には大きな窓があり、 外に建ちならぶのはマンションたち。 この美しさと大胆さが 心をつかんで離しません。

代々木公園駅と代々木上原駅の ちょうど中間くらい。 それぞれの駅から 徒歩5分ほどの場所に建つ 井の頭通り沿いの物件です。 個性的な外観を見ると きっと全てのお部屋に 色々な個性があるのだろうな、と 想像してしまいます。

今回ご紹介するのは 細長く、それでいて 真ん中でゆるりとカーブを描いた ちょっと不思議なワンルーム。

つまり、こういうことです。 「見通せない」ということが ゾーニングになる、新鮮な間取り。 これが奥までスコンと真っすぐだったら すけすけバスルームも 実現していないのではないかなぁ。

お部屋の手前と奥、 2面が窓になっているので 中央部は陽の入り方が控えめ。 だけどそれによってギャラリーのような 落ち着いた雰囲気を生み出されているのが また素敵なんです。

キッチンは室内に入ってすぐの位置に。

空間に溶け込むよう 余計なものを削ぎ落した ソリッドなデザインのキッチン。 収納には ステンレスワゴンなんかを追加したら 一体感が生まれそう。 調理器具もステンレスで統一して シンプルに、無機質に。 隙のなさにこだわるキッチン作りも やりがいがある気がします。

玄関周りにはシューズボックスに加え 可動収納が1つ。 収納は少なめなので ベストポジションに配置して フル活用したいところ。

そしてお待ちかね、 改めましてこちらがバスルームです。 目の前の大きな窓に 気を取られてしまいますが 洗面台のデザインだとか 壁のコンクリートとタイルの ちょうどいいバランスだとか 内装のセンスも見逃せません。

ちなみに、窓にはもちろん カーテンの取り付けが可能。 安心して入れるわけですが… たまにはこの開放感を 味わってみたかったりもして。 夜にキャンドルの灯りだけで入れば 大丈夫かな。 あわあわモコモコの入浴剤を使ったり カーテンのはじっこだけ開けて 夜空を覗くくらいなら いけちゃうような気がします。

ちょっと歩けば代々木公園、 2路線が5分圏内という立地に加え SOHOも相談可、というこちらの物件。 その便利さと 大胆な間取りの魅力に抗えないなら きっとこのお部屋との相性は 抜群のはずです。

文・ほしりょうこ 散歩とビールと読書が好きな、元リフォーム屋さん。16年で9回の引越しを経験。もっぱら東京の西側にいます。 @hs_ryk