優しいブルーの壁に囲まれた お部屋の真ん中。 ラフに合板で囲われたキッチン。 自分がここに立つ姿を思い浮かべたら なんだか妙に楽しそうで このお部屋が気になってしまいました。

ゆったり20帖のLDKに加え もう1部屋も8帖と 十分にゆとりのある室内。 ひとり暮らしならのびのび、 ふたり暮らしにもぴったりな間取りです。

お部屋を出入りするたびに 胸をきゅんとさせてくれる ピンクベージュの玄関扉。

フロートタイプの シューズボックスも備えています。

リビングは 窓がたくさんで 日差しが心地よく差し込みます。

床は全面合板仕上げ。 柄もののラグが引き立ちそうだし たまには素足で さらりとした足触りを感じたい。

レトロなまま残る天井も ベージュで塗装されると 絶妙にいい雰囲気がでるから不思議。

さて、ここでキッチン越しの景色をどうぞ。 正面にあるネイビーの引き戸が いいアクセント。 照明はこのままでもかわいいし 1箇所くらいは ちょっと癖のあるものにするのも 楽しいかもしれません。

キッチン自体はコンパクトながら 左右や背面のスペースに余裕があるので カウンターやワゴンなどを足して 自分らしく構築してゆけそう。

お隣の洋室へは キッチンの後ろのドアから。

8帖の室内は 寝室とワークスペースを兼ねても 余裕を持って使えそう。

大きな掃き出し窓もあるし

オープンクローゼットは 天井や壁の色のおかげで さらっと服を掛けるだけで 様になる予感。

ここまでもとっても素敵だったけど このお部屋が本領発揮しているのは 水回りかも。 まあるい鏡にころんとした洗面ボウル。

そして天板には 表情のあるヘキサゴンタイルです。 心を掴むディテールが詰まってる。

ブラインドはダークカラーで 入口扉との統一感があります。

さらにこちらのトイレ。 縦に走る配管や タイル仕上げの部分は きっとリノベーションでは 変えられなかった部分なのかも。 だけどそれさえも味になって なんならあえて残したのかな、 と思わせる色使いのセンスが あらためて素晴らしいなと思うのです。

バスルームは落ち着いた色合いの ユニットタイプ。 窓があるのもうれしいポイント。

どこもかしこもかわいいお部屋の ネックと言えば エレベーターがないことぐらいでしょうか。 でも3階なら毎日の運動にちょうどいいし 家具の搬入にも困らないくらい 十分な幅がありますよ。

かつてのレトロな面影を ニュアンスのあるカラーリングで味方につけた リノベーションルーム。 決め手は憧れのアイランドキッチン。 お部屋の真ん中から コーヒーのいい香りを漂わせて、 新生活のはじまり、はじまり。

文・ほしりょうこ 散歩とビールと読書が好きな、元リフォーム屋さん。16年で9回の引越しを経験。もっぱら東京の西側にいます。 @hs_ryk