特別な“とある集落”を育てるダイナミズムにこの草庵茶室に暮らすことで参加し経験しませんか？
内装が飛び抜けて特別だということは
ひと目見てもらうだけで伝わると思います。
木漏れ日のように、
材の間から漏れ落ちる光。
外に張ったポリカーボネートのおかげで
風雨からは守りつつ、
光だけを室内に取り込む手法。
そしてその取り込まれた光が
室内に設けられた庭に明るさをもたらす。
そう、庭。
いわゆる内庭というもの。
しかし…
現代の住宅でここまでしっかりと
内庭を作ることも珍しい。
なかでも珍しいのが
収納を潰してまで作った
この床の間的スペース。
侘び！ 寂び！
建物の内に
外の自然をいかに取り込むか。
それは、日本家屋の真髄のひとつ。
そしてそれにより
人と人、人と自然を感じさせ
いかにそれぞれを近づけるか、
があると私は思っていて
そのある種の中心が床の間なわけです。
その床の間的空間に
花を生けるでなく、木を植える。
植えるというか、生えている。
私はこの物件を初めて見た時、
この床の間的空間まで見て
草庵茶室の流れの
本質的な所まで立ち還り、
新たに解釈し直し取り込んだ
現代版の数寄屋造りと言えるのでは？
と考えました。
順を追って見てみましょう。
草庵につきものと言って良い
飛石も内庭に。
そう、ここが茶室に通じる路地。
きっとね。
そしてその路地は、
屋外の庭から繋がっている。
この庭があるからこそ、
つながる屋内の内庭が活きてくる。
外と内が繋がって、
外を内に取り込んでいるわけです。
それを強く印象付けるのが
やはり飛石。
土間にするだけでなく内庭にするために、
この飛石が効いている。
そんな飛石は玄関方面から
床のある場所まで伸び、
つくばいならぬ
お風呂エリアにも伸びています。
面白い。
そしてお風呂エリアといいましたが、
シャワーなんですよねー、
浴槽がなくって。
これもきっと
図らずも示唆的になっている。
そして飛石から上がるところは
四畳半ほどの広さの板間。
炉こそ切られていませんが
つまりはここが茶室なわけですよ。
内庭なので
躙口などもありませんが、
草庵茶室の構成要素が
芯を食う形で幾つか揃っている。
すごい。
さて次に床の間の構成に
ちょっと注目しましょう。
内庭の、床の間のような空間の
すぐ隣の板間に
もうひとつ別に
床の間的な空間があることから、
この二つが対をなしていることが
分かるだろうと。
現代は、以前よりも
自然との距離が離れている分
より直接的に自然との距離を
近づける必要があると考えたからか、
それとも偶然か。
この庭の間からの床の間が、
外、内庭、茶室、の
連続性の演出に寄与している。
そして入居者が、つまりあなたが
この床の間に何を置き、
飾り、眺め、拝み、いかに暮らすかで、
この家をどう完成させるかが
初めて決まってくるのだろう…
というところも
非常に面白い！ 面白いし上手い。
まさに画竜点睛。
ああ、あと細かいところかもだけど
床板を切り替えているところ、
たれ壁があることなどで、
ちゃんとゾーニングが
なされているのも上手い。
手前が茶室で奥がDK的スペース。
別の存在を共存させながら、
でも意識を区切ることで
要件の成立を迎えている。
DKも
機能的な要素を必要十分なものを揃え、
デザイン的に質素、シンプルに仕上げて、
そう、そうですよね、と言えるほどには
コンセプトに則っている。
そんなDKのさらに奥、
物件の最奥にトイレという間取り。
これはまさに、草庵茶室と
現代的暮らしを掛け合わせた
新しいタイプの数寄屋造りで、
しかも、時代を経て
土間と高床が一体化していったように
（露地と）茶室と母屋、
ふたつの建物が一体化した住居。
なのではないでしょうか！？
これ、
賛否あるでしょうが、
私は意欲的で魅力的な作りだな！
と感じました！
面白いし、私は大好きです！
という
飛び抜けた内装を持つこの物件が
飛び抜けているのは
内装だけではありません。
この物件は、
京都は亀岡で進行中の
亀岡集落再生プロジェクトの
集落にある一室なのです。
<https://note.com/kawabatachannel/m/m3b2e7319a1e5>
地方でたまに見かける
このタイプの住宅団地。
同じような建物が
一箇所に固まって建っていて
集落を形成しています。
この集落は「A HAMLET」と呼ばれていて
直訳すると「村落」。
大事なのは「THE」じゃなくて
「A」なこと。
つまり、特別な存在じゃなくて、
どこにでもある、
“とある集落”という意味合い。
その他にも
このプロジェクトが始まった経緯や、
共に作っている仲間たちの話やら、
読み応え抜群な話が山盛り掲載されていて
読み物としても大変興味深く面白い
情報出典元↓をぜひ熟読してほしい。
<https://kawabata-channel.com/23810/>
…おかえりなさい。どうでした？
詳しく、アツい思いが綴られていたでしょう？
という感じで
30軒程度の平屋長屋の集落の
13室の空室を、毎回二棟ずつペースで
合計６期に分けて改装を進める
長期にわたるプロジェクト。
それは
建物のあれこれに止まることなく
集落の中心に
焚き火場を設けた庭づくりや
そこかしこに
緑を多く残した環境づくりにも
見て取れるように
暮らしづくり、
コミュニティづくりでもある。
工事は昨年に
第三期の折り返しを迎え、
六棟目の施工も終わり、
上記で紹介したお部屋以外にも
土間とセントラルキッチンのお部屋や
どシンプルに
寝所以外土間だらけのお部屋なんかも
完成して入居者を待っている状態。
同プロジェクトの募集物件を
併せてのご参照ください↓
<https://kawabata-channel.com/22233/>
一方で、集落のコミュニティは
徐々に形成され、育ち始めていて、
月一でお食事会が開かれるなど
ゆるやかに自治の仕組みを形作っているとか。
どうでしょう、
建物も、集落も、そのコンセプトも動きも
大変興味深いと思いませんか！？
ちなみに、
この物件のプランニングと制作進行を担うのは
“京都一ファンキーな不動産屋”こと
川端寛之が率いる「川端組」。
過去に
南吹田琥珀街や
<https://kohakugai.com/>
「こんこん」を手がけてきた実績もある。
<https://concon.kyoto/residents/>
そんな「川端組」が手がける
今回のプロジェクトが
面白くないわけがない。
私はそう思って、
実は数年前、
まだ一期と二期の工事途中に
現場にお邪魔したことがあります。
その時は
施工チームとサポートメンバーというか、
来訪者の人たちや、大家さん、
川端氏本人とそのお子さんまで
とにかく楽しそうに施工をしていて、
既存の住人さんも差し入れを持って来て、
皆で焚き火にあたって暖を取ったり
お茶を飲んだしていて、
本当に和気あいあいとしていました。
それだけを聞くと「内輪ノリ」
って思う人もいるかもしれませんが、
その内輪ノリが広がって、
見学者だけではなく、
取材メディアの来訪者も巻き込んで、
少しずつ内輪を大きくしていき、
それが
既存のコミュニティに上書きされ、
オープンで楽しい集落が
出来上がっていく様を、
その一端を
私は見ることが出来たのだと思っています。
そして「ここは絶対に面白くなる」
私がそう確信した通りに
うまく進んでいることが知れた
今回のこの「A HAMLET」の村人募集。
皆さんにご紹介できて本当によかったです。
ただ、どんなに言葉を尽くしても
画像を見せていっても、
現場の良さにはやはり勝てないとも思うので、
ぜひ現地で物件と集落、
そしてコミュニティに触れてもらいたい。
現地で関係者の話を聞いてほしい。
それが何より
理解を深められるだろうから。
なので、少しでも気になった人には
現地に行くことを強くお勧めします。
そしてうっかりノリに巻き込まれて
施工にも参加して
その真髄に少しでも触れてほしい。
そして、そのまま村人に。
うん、私もまたすぐお邪魔しますので、
現地でお会いしましょう！
焚き火を囲んでお話ししましょう！
お会いできる日を楽しみにしております。
ひと目見てもらうだけで伝わると思います。
木漏れ日のように、
材の間から漏れ落ちる光。
外に張ったポリカーボネートのおかげで
風雨からは守りつつ、
光だけを室内に取り込む手法。
そしてその取り込まれた光が
室内に設けられた庭に明るさをもたらす。
そう、庭。
いわゆる内庭というもの。
しかし…
現代の住宅でここまでしっかりと
内庭を作ることも珍しい。
なかでも珍しいのが
収納を潰してまで作った
この床の間的スペース。
侘び！ 寂び！
建物の内に
外の自然をいかに取り込むか。
それは、日本家屋の真髄のひとつ。
そしてそれにより
人と人、人と自然を感じさせ
いかにそれぞれを近づけるか、
があると私は思っていて
そのある種の中心が床の間なわけです。
その床の間的空間に
花を生けるでなく、木を植える。
植えるというか、生えている。
私はこの物件を初めて見た時、
この床の間的空間まで見て
草庵茶室の流れの
本質的な所まで立ち還り、
新たに解釈し直し取り込んだ
現代版の数寄屋造りと言えるのでは？
と考えました。
順を追って見てみましょう。
草庵につきものと言って良い
飛石も内庭に。
そう、ここが茶室に通じる路地。
きっとね。
そしてその路地は、
屋外の庭から繋がっている。
この庭があるからこそ、
つながる屋内の内庭が活きてくる。
外と内が繋がって、
外を内に取り込んでいるわけです。
それを強く印象付けるのが
やはり飛石。
土間にするだけでなく内庭にするために、
この飛石が効いている。
そんな飛石は玄関方面から
床のある場所まで伸び、
つくばいならぬ
お風呂エリアにも伸びています。
面白い。
そしてお風呂エリアといいましたが、
シャワーなんですよねー、
浴槽がなくって。
これもきっと
図らずも示唆的になっている。
そして飛石から上がるところは
四畳半ほどの広さの板間。
炉こそ切られていませんが
つまりはここが茶室なわけですよ。
内庭なので
躙口などもありませんが、
草庵茶室の構成要素が
芯を食う形で幾つか揃っている。
すごい。
さて次に床の間の構成に
ちょっと注目しましょう。
内庭の、床の間のような空間の
すぐ隣の板間に
もうひとつ別に
床の間的な空間があることから、
この二つが対をなしていることが
分かるだろうと。
現代は、以前よりも
自然との距離が離れている分
より直接的に自然との距離を
近づける必要があると考えたからか、
それとも偶然か。
この庭の間からの床の間が、
外、内庭、茶室、の
連続性の演出に寄与している。
そして入居者が、つまりあなたが
この床の間に何を置き、
飾り、眺め、拝み、いかに暮らすかで、
この家をどう完成させるかが
初めて決まってくるのだろう…
というところも
非常に面白い！ 面白いし上手い。
まさに画竜点睛。
ああ、あと細かいところかもだけど
床板を切り替えているところ、
たれ壁があることなどで、
ちゃんとゾーニングが
なされているのも上手い。
手前が茶室で奥がDK的スペース。
別の存在を共存させながら、
でも意識を区切ることで
要件の成立を迎えている。
DKも
機能的な要素を必要十分なものを揃え、
デザイン的に質素、シンプルに仕上げて、
そう、そうですよね、と言えるほどには
コンセプトに則っている。
そんなDKのさらに奥、
物件の最奥にトイレという間取り。
これはまさに、草庵茶室と
現代的暮らしを掛け合わせた
新しいタイプの数寄屋造りで、
しかも、時代を経て
土間と高床が一体化していったように
（露地と）茶室と母屋、
ふたつの建物が一体化した住居。
なのではないでしょうか！？
これ、
賛否あるでしょうが、
私は意欲的で魅力的な作りだな！
と感じました！
面白いし、私は大好きです！
という
飛び抜けた内装を持つこの物件が
飛び抜けているのは
内装だけではありません。
この物件は、
京都は亀岡で進行中の
亀岡集落再生プロジェクトの
集落にある一室なのです。
<https://note.com/kawabatachannel/m/m3b2e7319a1e5>
地方でたまに見かける
このタイプの住宅団地。
同じような建物が
一箇所に固まって建っていて
集落を形成しています。
この集落は「A HAMLET」と呼ばれていて
直訳すると「村落」。
大事なのは「THE」じゃなくて
「A」なこと。
つまり、特別な存在じゃなくて、
どこにでもある、
“とある集落”という意味合い。
その他にも
このプロジェクトが始まった経緯や、
共に作っている仲間たちの話やら、
読み応え抜群な話が山盛り掲載されていて
読み物としても大変興味深く面白い
情報出典元↓をぜひ熟読してほしい。
<https://kawabata-channel.com/23810/>
…おかえりなさい。どうでした？
詳しく、アツい思いが綴られていたでしょう？
という感じで
30軒程度の平屋長屋の集落の
13室の空室を、毎回二棟ずつペースで
合計６期に分けて改装を進める
長期にわたるプロジェクト。
それは
建物のあれこれに止まることなく
集落の中心に
焚き火場を設けた庭づくりや
そこかしこに
緑を多く残した環境づくりにも
見て取れるように
暮らしづくり、
コミュニティづくりでもある。
工事は昨年に
第三期の折り返しを迎え、
六棟目の施工も終わり、
上記で紹介したお部屋以外にも
土間とセントラルキッチンのお部屋や
どシンプルに
寝所以外土間だらけのお部屋なんかも
完成して入居者を待っている状態。
同プロジェクトの募集物件を
併せてのご参照ください↓
<https://kawabata-channel.com/22233/>
一方で、集落のコミュニティは
徐々に形成され、育ち始めていて、
月一でお食事会が開かれるなど
ゆるやかに自治の仕組みを形作っているとか。
どうでしょう、
建物も、集落も、そのコンセプトも動きも
大変興味深いと思いませんか！？
ちなみに、
この物件のプランニングと制作進行を担うのは
“京都一ファンキーな不動産屋”こと
川端寛之が率いる「川端組」。
過去に
南吹田琥珀街や
<https://kohakugai.com/>
「こんこん」を手がけてきた実績もある。
<https://concon.kyoto/residents/>
そんな「川端組」が手がける
今回のプロジェクトが
面白くないわけがない。
私はそう思って、
実は数年前、
まだ一期と二期の工事途中に
現場にお邪魔したことがあります。
その時は
施工チームとサポートメンバーというか、
来訪者の人たちや、大家さん、
川端氏本人とそのお子さんまで
とにかく楽しそうに施工をしていて、
既存の住人さんも差し入れを持って来て、
皆で焚き火にあたって暖を取ったり
お茶を飲んだしていて、
本当に和気あいあいとしていました。
それだけを聞くと「内輪ノリ」
って思う人もいるかもしれませんが、
その内輪ノリが広がって、
見学者だけではなく、
取材メディアの来訪者も巻き込んで、
少しずつ内輪を大きくしていき、
それが
既存のコミュニティに上書きされ、
オープンで楽しい集落が
出来上がっていく様を、
その一端を
私は見ることが出来たのだと思っています。
そして「ここは絶対に面白くなる」
私がそう確信した通りに
うまく進んでいることが知れた
今回のこの「A HAMLET」の村人募集。
皆さんにご紹介できて本当によかったです。
ただ、どんなに言葉を尽くしても
画像を見せていっても、
現場の良さにはやはり勝てないとも思うので、
ぜひ現地で物件と集落、
そしてコミュニティに触れてもらいたい。
現地で関係者の話を聞いてほしい。
それが何より
理解を深められるだろうから。
なので、少しでも気になった人には
現地に行くことを強くお勧めします。
そしてうっかりノリに巻き込まれて
施工にも参加して
その真髄に少しでも触れてほしい。
そして、そのまま村人に。
うん、私もまたすぐお邪魔しますので、
現地でお会いしましょう！
焚き火を囲んでお話ししましょう！
お会いできる日を楽しみにしております。
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