……なんて、小説の書き出しのような
ちょっとした非日常感を楽しめる
素敵物件なんて、そうないでしょう。

鴨川に流れ込む小川が家のすぐ裏で、
足を入れて涼んだりできる。

それだけで最高なんですが、
小川に向けた開口部がある地階と、

川を見下ろす形になる1階のベランダも

特別なものだろうと思うのです。

夏はもちろん
ほかの季節においても、
川のせせらぎは
そのささやかな姿と音で
心を癒してくれます。

お気に入りの椅子を川に向けて置いて
せせらぎと溶け合う緩やかな音楽と、
お酒やコーヒー、友人や家族との
おしゃべりを楽しむ。

本当に特別な時間。

地階と書いたことが気になる方も
いらっしゃるかもしれませんが、
当物件は玄関こそ1階にあるものの、
冒頭でもご紹介したように
川が目の前に流れるのは地階。

なので、3フロアの建物ですが、
玄関側から見ると2階建に見えます。

というか、この外観よくないですか？
壁面も素敵ですが、
私は庇の造作がめちゃお気に入りです。
玄関扉と相まって良いアクセント。玄関を開けて入ると、すぐ右手に
収納的スペースがあります。

そんな玄関スペースを抜け、
扉を開けて入る1階は
LDK的なフロア。

少し懐かしさがありつつ
センスは現代的な、
独特のかっこよさを感じるキッチン。

異素材もトーンも異なるものを
上手く混ぜてる。
とりわけ、このタイルが
空間をぎゅっと締めてくれてます。

今回のように建材剥き出しな造りの場合、
さきほどのタイルのような
肝になるピースがあるかどうかで
物件のクオリティが
左右されると思うのです。

そういう意味でも、
このリノベーションは大正解！地階もばっちりキマってます。
アクセントウォールのような
階段横の壁もいいし、

室内バルコニー的スペースの床材の
切り替えも空間をくっと引き締めてる。

ここで緑を育てたり、
冬にはベランダのように使ったり。
川で水遊びして戻るときに足を拭いたり。

ちなみに、お風呂は地階にあるので
川からそのまま直行できて便利。

そして、お風呂手前にある
洗面脱衣所や

トイレのある空間の重厚さも
とてもいいですよね。

水回りがしっかりしてると安心する。トイレは地階だけでなく
2階にもありますよ。

2階は寝室的な使い方をする
フロアになる可能性が高いからか、
こちらのトイレは地階に比べて
シンプルな空間デザイン。

でもトイレ前にきちんと洗面台も。

これ、めちゃくちゃ便利！
生活動線がよく考えられてる。

理科室っぽい流しに
懐かしさのある水栓も好きだなあ。

シンプルだけど、こだわるところは
きちんとこだわってるのが伝わりますね。前述のとおり、2階はおそらく
寝室的な扱いのフロアだろうから、
全体もシンプルで上品な
落ち着きのある空間にまとめられています。

収納には大きな
オープンクローゼットを設置して

その横に階段をつくり、

上部にロフトまで
用意してくれちゃったりして！

いやはやとてもいい。

抜いた天井とロフトのおかげで
より広い空間に感じるはず。

というかそもそも、
この剥き出しの躯体が
デザイン的にとてもいい。

古い梁に補強材やらを継ぎ足して
新旧がミックスしてるこの感じ。
リノベーション物件特有というか
醍醐味のひとつだと思います！

実は私、この物件がほぼスケルトンで
売買物件として出ていたときから
本当にいいなぁと思って
物件ファンでも
記事にしていたんですよ。

<https://bukkenfan.jp/e/5864719289616968982>

あれから数年。
当時の想像を遥かに超える
圧倒的にすばらしい家が完成して、
感動してるんです！

この感動を作ってくださったのは
京都廃屋再生さん。
<https://www.instagram.com/kyoto.haiokusaisei/>
アカウントに施工時の写真が
いっぱい上がってるので、
気になる人はぜひどうぞ。

この物件以降は
しばらくお休みするようですが、
ぜひInstagramアカウントもフォローして
今後の活躍を楽しみに待ちましょう！

私はもうフォローしましたよ！