奇抜に目を引くデザインや 他に類を見ない機能や価格、 建物の由来などに惹かれた、 と言うよりは、 総合点がよいバランス最高タイプ と言っていいだろうこの物件。

なかでも京阪線の神宮丸太町駅から 徒歩2分というこの立地は 特筆すべきかなと。

アクセスが良いのはもちろん、 鴨川近くの自然環境と、 観光客が溢れる中心地からは ほんの少し距離があるからこそ 手に入る、落ち着いた暮らし。

京都御苑はもちろんすぐそこだし 京都京セラ美術館や京都国立近代美術館、 京都伝統産業ミュージアムに ロームシアター京都などが立ち並ぶ 平安神宮前のあのエリアにも徒歩ですぐ。

立地で考えても 暮らす場所としてとてもバランスの良い 昭和45年築の一軒家を 内外装フルリノベーションした 今回の物件。

外観のほとんどは 現代的にガルバリウム鋼板で覆われています。

周囲に溶け込む外観でありつつ、 リフレッシュした新鮮さもあります。

風雨に強さを発揮しそうな この外観にあって 一部に木枠を採用しているのは きっと柔和なイメージを意識してだろうと。

うん、大正解！ とくに目が行きやすい 窓枠や玄関まわりに 木材が多めに採用されているからか、 あまり硬質な印象を抱かないんですよね。

建物前に少し背の高い植物や 自転車を置くと なおしっくりと馴染むことでしょう。

外観とは反対に 内観は木材多めの 柔らかな印象の仕上がり。

モダンで直線的なデザインでも 面取りされた木材を多用することで 硬い印象になっていない。

玄関を上がってすぐ左手に広がるLDK。

アクセントウォールのような 木の壁に備えられた チャーミングな ふたつのブラケットライトの灯りも とても柔らかな印象を与えてくれる。

壁面の素材を切替にしているのも アクセントの中のアクセントとして とても効いている。

機能充実なキッチンも 白が基調のものが選ばれていて

白い壁に、白いタイルに白いキッチン。 バランス良いですよねぇ。

おかげでデザイン的に うまくお部屋に馴染んで 全体的に安心感と 柔らかな温かい印象を受けます。

間取りは1LDK

1階は8帖半ほどのLDKが中心で、 小さいながらもお庭も眺められる。

京都だからって 無理に和風に仕上げずともよく お好きなテイストで庭づくりしてください。

窓の横の扉の奥には浴室と そこに通じる洗面脱衣所。

洗面所は機能的でサイズ感もしっかり。

引き出しに木材が使われていて、 居住スペースのイメージを ここに引っ張ってくることで、 統一感が出ていいなぁ。

トイレと洗面脱衣所が 一体化していないのも 同居人に気を遣わずに お風呂にゆっくり浸かれていいですよね。

せっかくのこのサイズのお風呂ですし。 長湯できるにことしたことはない。

ちなみにトイレは 玄関入った廊下の奥、階段の手前。

こちらも少し余裕のあるスペース感。

そう、こうして見ていく中で たびたびにわたって “余裕”というワードが 思い浮かぶ物件。

収納もよくできていて、 キッチン後ろの棚も あらかじめ準備されていて、 統一感が出るのが嬉しいし、サイズも十分。

階段下の空間を活かした収納も、 奥行きのある大容量は嬉しい。

ね、バランスよくとてもいい。 さらに2階が良くって…

あ、その前にまず階段を。

1階のトイレ横から階段を上がると お部屋に入る扉があって、 機密性を上げてくれている◎。

あ、階段を上がり切る手前に この収納があるのも面白い。

トイレの天井裏あたりになるのかな。 階段下といい、ここといい デッドスペースになりがちの場所を きちんと、そして有効に 使い切ってるの、良いですよね。

そして階段を上がりきって2階。 画面の左の扉を開けて入ると 9帖強の主寝室。広い。

広いし、開放感がある気がします。

東向きにふたつ、 窓があるからでしょうね。

そのうちひとつが出窓になっていて 腰掛けられるほど奥行きがあり、 きっとここはお気に入りのあれこれを 気まぐれで飾ったりするのに とてもいいのでは？ と。

ちなみに、窓は西向きにもひとつ。 おかげで風通しが良く、 1日を通して日が入るように。

ということは 朝日だけを受けやすいよう ベッドは奥に寄せる形かなぁ。

窓に沿わせてもいいですよね。

大きな収納も引き戸だから ベッドの置き方をいろいろ変えられる。

そして、さぁ2階最大の特徴、 というか 私が個人的に好きな この一角のご案内です。

左半分は吊り収納で、 右半分が大きめデスク。

リモートワークが浸透し ますます欠かせなくなっている ワークスペース。

階段を上がってきて扉を開けると ワークデスク。 もちろんコンセントも、 真上にライトもあって使い勝手よし。

しかも窓の外には鴨川沿いの桜並木。

春が楽しみですね。

ということで、 ここでのリモートワーク暮らしを ぼんやりと思い浮かべてみたんですが…

朝起きて、LDKでご飯を食べて、 コーヒーを片手に2階へ出勤。

お仕事がひと段落したら 窓の外の桜を眺めてリラックスして、 階段を降りてLDKでくつろぐ。

そして夜になったら 眠るためにまた2階へ…。

うん、よさそう。

一軒家を フロアふたつ、空間ふたつの ゆったりした1LDKにして、 そしてひとつの空間に対して ふたつ以上の役割をあてることで、 過剰な仕切りを居住スペースに作らず 空間を余すことなく有効活用する。 ゾーニングと気持ちの切り替えできるの、 とてもいいですよね。

そう、この物件は、 コンセプトがしっかりしていて、 細かな心遣いも効いているため、 素敵に暮らす自分を想像しやすいし、 実際に住むと きっと想像以上に暮らしやすいはず。

例えば玄関土間にこの一段を そっと準備してくれていたり

ウッディさを重視しているはずの玄関も 横にガラスをはめ込むことで そこに立つ人の存在を 内外で伝え合う役割を持たせ、

もちろん玄関に明るさを確保して。

他にも LDKの扉にクリアガラスを使わないのは 明るさの確保はしつつ、 目隠しの役割も持たせつつというね、

ちゃんとしている。

こうして書くと 当たり前のように 思うかもしれないけれど、 意外にできていない物件が多い。

そういう部分がちゃんとできていて しかも取りこぼしがなくてとてもいい。

本当にソツがなく、 総合点がよいバランス最高タイプ。

ライフスタイルさえマッチするなら この物件、相当おすすめです。

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