まだまだ暑い日が続きますが、 こんなおうちに住んだら思わず窓を 開けたくなってしまうかもしれません。 今回は鴨川ビューが自慢の 上質なリノベーションマンションの ご紹介です。

リノベーションの設計は、 京都の建築家・長坂大氏と そのお弟子さんの杉中浩之氏。 もともと4LDKだったお部屋を 鴨川ビューの素晴らしさを活かす為に 大きなリビングのある1LDKヘと 変更しています。

38帖のダイナミックなLDKは コンクリートの部分は白いペイント、 その他の間仕切り壁などは シナベニヤで仕上げられています。 構造を現しにした力強い白い壁と、 動きのあるシナベニヤの コントラストがすてきですね。

2つ並んだ掃き出し窓を 額縁に入れ込んだような開口部。 ダイニングでは鴨川の流れと 東山の山稜を一望しつつ、 食事を楽しむなんて最高でしょうね。

バルコニーからの眺めはやはり圧巻。 遊歩道の手前には 鴨川分流のみそそぎ川も流れており、 より水面を近くに感じられます。 夕涼みでビールを傾ければ、 川床にいるかのような気分を 味わえそうです。

鴨川に向かって開く対面型のキッチン。 料理の時間が単なる家事ではなく リフレッシュタイムにも。

バルコニーから少し奥まった こちらのエリアは静かな光が差し込み 落ち着いた雰囲気。 こんな風にラフにソファを配置しても 窮屈にならないのは このお部屋ならではです。

リビングの一角にはワークスペースも。 コーナーサッシからの自然光で お仕事もはかどりそうです。

ダウンライトなどの照明は、 天井のポコンとした出っ張りの中に おさめられています。 梁型のようなデザインが、 天井にもよくなじみつつも 上品なアクセントとなってます。

床は西南サクラの無垢フローリング。 西南サクラは比較的経年変化が ゆっくりと進むので、時間が経っても 色が濃くなりすぎないのが特徴です。 のんびりと流れる鴨川に ぴったりな床材ですね。

リビングの隣の寝室は9.1帖。 壁の上部が抜けているので 圧迫感もなく、リビングの様子も 何となくうかがえつつ、 鴨川からの爽やかな風も 通り抜けて行きます。

ウォークインクローゼットも大容量。 手持ちのキャビネットなどを配置して 自由にカスタムできそうです。 コンセントなども揃っているので 書斎のようにも使えちゃいそうです。

水回りもシナベニヤをメインに ホテルのような装いに。 アメリカンセパレートタイプで かなりゆったりとした印象です。

壁際の棚とグレーのソファ、 ダイニングテーブルは 希望があればお部屋と一緒に 借りることもできるそう。 お部屋にマッチした家具があると インテリアコーディネートの方向性も 定めやすそうです。

この辺りは四条河原町と 河原町五条の中間に位置する、 とても利便性の高いエリア。 京阪と阪急、市バスなど 公共交通機関も充実しています。 定住はもちろん、 鴨川と京都を楽しみつくせる セカンドハウスとしてもおすすめの 贅沢なお部屋でした。

長坂大氏の詳細はこちらから　 杉中浩之氏の詳細はこちらから　

文・佐藤シュン 浜松で設計事務所をやりながら、黒猫と暮らしています。