ワサビの利いたお寿司がいつの間にか 食べられるようになったみたいに、 室内窓が似合うこの雰囲気が いつの間にか好きになっていました。

2020年にリノベーションされた1LDKです。 1人暮らしなら余裕の広さ。 ふたりで住めば、 仲がより深まりそうな距離感。

1978年築とのことですが、 玄関まわりはゆったりと 作られているようです。 時代を感じる玄関扉は、 チョコレート色に塗りなおされ なかなかのべっぴんさん。 ノスタルジックな丸い電灯も好ましい。

くぼみを利用した可動棚は 大容量のシューズラック。 玄関扉と同じ色のパイプハンガーが うれしいですね。 アウターをかけてもいいし、 目隠し用のカーテンレールにもなるし。

玄関を上がると、 フローリングに飾りすぎない内装が いい塩梅の空間。 写真左にある 玄関手前のパーテーションが、まず素敵。 黒枠のすりガラスと木目の腰板で レトロ感を盛り上げます。 TVボードは備え付け。 上部の飾り棚も、 お部屋の雰囲気にとても合っています。 ウッディな化粧板の後ろに仕込まれた 間接照明も小粋だし、 写真右手に写り込んでいる 時代がかったランプも華を添えている。

こちらは玄関から見たリビング。 腰窓の下にダイニングテーブル、 掃き出し窓側にソファーを 置いちゃいましょうかね。

キッチンは業務用チックな オールステンレス。 インダストリアルな内装に ピッタリはまっています。

くすみグレーのサブウェイタイルも 相性抜群。 スワンネックの蛇口は見た目も美しく 使い勝手も良いとの評判。 作業台も広いから お料理が捗りそうです。

キッチンと寝室あいだには、 このお部屋のシンボルの室内窓。 ゆがみのあるレトロ風のガラスが 使われています。 手作りのようなあたたかみと 懐かしさを感じて 居心地がいいこと請け合いです。

扉はなく、開放感ある造り。 床の材質を変えて、 ゆるやかにお部屋を分けています。

寝室は角部屋ならではの二面採光で とても明るいお部屋。

朝日をたっぷり浴びることができるので 私のようなお寝坊さんでも 目覚めがよさそう。

こちらのバルコニー、実はちょっと 珍しくて、L字型になっているんです。

洗濯ものを干すスペースは 心配無用。

鳥よけネットが張りめぐらされていて 眺望は少し残念ではありますが、 自分で取り付ける手間がないのは ありがたい。

他の窓からは気持ちのいい緑の 稜線が眺められますしね。

壁側にはお洋服の収納に 活躍してくれるハンガーポール。

ベッドとヴィンテージのチェストを置いて、 インテリアショップのような お部屋にできたらいいな。 お洋服もこの際、見せる収納に チャレンジしたいところ。

サニタリーもセンスがいいんです。 濃色のサブウェイタイルが アクセントの洗面台。 収納力のあるキャビネットミラーに 真鍮風のランプも決まってる。

お風呂には木目調のアクセントウォール。 あたたかみがあって、いいですよね。

トイレは床がヘリンボーン柄。 さりげなくタオルハンガーが アイアン調なのも気が利いてます。

トグルスイッチが使われているのも たまりません。 インダストリアルや ブルックリンスタイル好きを ピンポイントで狙い撃ちしてきますね。 拍手したいほど素晴らしい。

共用廊下もリノベーションされ 古さを感じさせないさわやかさ。

6階のお部屋ですがご安心あれ。 エレベーターがありますよ。

宅配ボックスも完備されています。 夜間はオートロックとのこと。

地味なポイントですが、 駐輪所とゴミ置き場が屋内にあるのは 大きな魅力だと思います。 自分でゴミ出しするようになると、 ありがたみがわかるんですよねえ…。

京都は地下鉄東西線の 東山駅から徒歩5分。 三条京阪駅や 阪急京都河原町駅も徒歩圏内。 駅前にはレトロな商店街もあり、 暮らしやすさはお墨付きです。

京都といえば和のイメージが強いけど、 こんなお部屋で大人な暮らしを 楽しむのもいいですよね。 インダストリアルや ブルックリンスタイルが好きな方に おすすめの、飾りすぎない いい塩梅のお部屋です。

文・葱山紫蘇子 大阪で娘3人息子1人と暮らす独り身。元劇団維新派役者竹山らいち、元ミニシアター従業員、元介護職。建物と書き出し小説と漫画と毛布のヘリが大好き。 Lit.Link