直島をはじめとする瀬戸内海の島々は 瀬戸内国際芸術祭の拡大を契機に 徐々にアートの島になりはじめていて、 ここ粟島もそんな島の一つ。

粟島 https://www.mitoyo-kanko.com/awashimaisland/

島民数150人足らずの規模ながら 瀬戸内国際芸術祭の開催地に。 歴史を紐解いてみれば 国内初の海員養成学校があったり、 北前船をはじめとする 瀬戸内海を往来する船の 潮待ちの港としても栄えた 歴史ある場所でもある。

時代の変化を受け 一時寂れた時期もありましたが、 近年は瀬戸内国際芸術祭が開催されたり 島内に芸術家村ができたりと、 アートという追い風を受けて 新しい動きが出てきているところ。

そんな粟島で まさにアートな一軒家が売りに出ています。

粟島は香川県の比較的西側に位置する島。 住所でいうと香川県三豊市になります。

三豊市は平成の大合併において ７町の合併により生まれた 比較的新しい市でして、 香川県下で三番目に人口が多い一方で 豊かな自然が残り、それゆえに 素敵な活動を継続する人々が集まりがち。 最近は移住や地域活性事例として 話題にのぼることが多いので 名前をご存じの方もおられるかも。

今回ご紹介する物件は そんな移住や地域活性の中核を担う人たちが 中心になってリノベーションを手がけたもの。

おかげで内装もこの素敵さ。

現状は 一棟貸しのゲストハウスとして 運用されているようで、 暮らすにも、貸し出すにも 良い感じの仕上がり具合。

間取り的には ゆったりとした1LLDKという感じ。

なので家族で暮らす、というよりは、 一人で暮らすか、パートナーと暮らす、 もしくは滞在する といったイメージだろうと。

で、間取り図を見ても おそらく少しわかりづらいのが 玄関周りの造作で、 写真だと伝わるかな？

この物件は、門屋という 門と一体化した小屋が母家の手前にあり、 その門屋をくぐり、庭部分を通って 奥の住宅に入っていくつくり。

広いエントランスが 半ばオープンな土間的になっていて ちょうど良い感じの開放感を もたらしてくれる。

ダイニングでご飯食べたり リビングでくつろいでるときに この開放感があるのはすごくいい。 門をくぐって、エントランス通り抜けて 玄関から入ってきた友人が、 このソファにダイブするように 倒れ込む姿を想像するだけで ニマニマしてしまう。

ようこそようこそ、わが家へ。 どうした？ 何か辛いことでもあった？ なになに？ 外が暑いって？ そりゃまぁ夏だものね。

みたいな会話をしつつ、 麦茶を出してあげたりして。

あるいは、それぞれが別々のことをしつつ 同じ空間で過ごせる広さとゾーニング。 うん、この土間と小上がりでできた LDKは良い。

そんなLDKから階段を上がると 寝室にぴったりな居室が。

え、寝室？ なんかカウンターみたいなのが あるんですけど…って思うじゃないですか。 これ、じつはカウンターじゃなくてテーブル。 コの字のテーブルに囲まれた箇所は 吹き抜けで、階下と一体の空間に なっているんです。

なので、厳密にはこの物件は とても大きな１Rとも言えるわけです。

素敵、かつおもしろい！ 水回りも和の古民家を活かしつつ 現在的な暮らしやすさと少しの捻り、 そして必然性のあるデザイン。

懐かしい感じの窓の前に置かれた IHコンロは新旧のミックス感。

窓の位置で 古い和便所を改装したことがわかる トイレも新旧のミックス感。

元五右衛門風呂を そのままリユースしてるお風呂もいい。

あと、船の窓をリユースして鏡にしたり。 島の物件ならではで気が利いてるでしょ？

そんな、島×古民家×アートの物件。

ここまでの画像を見てるだけだと 何がアートなの？ って 思うかもしれませんが、

実はこちら、 空き家再生に取り組むオーナーさんが 新築時から下がる一方の建物価値に アートを足すことで不動産価値＋αの価値を 生み出そうという企画から生まれた物件。

・泊まれる美術館「「Art canvas Awashima」 https://ac-awashima.wixsite.com/website

2023年の 瀬戸内国際芸術祭の会場に選ばれたり、 それ以外でも来島するアーティストたちの 足跡を残せるように、建物自体を キャンバスに見立てていて 目を凝らすとそこかしこに その痕跡が見て取れます。

どんなアートが残されているかは ぜひ現地で探していただきたいのですが、 代表的なものをお見せしますと、 やはりこの外壁のアリの絵と 車に施されたペインティングになりますかね。

そう、車。 本物件には、なんと この車までついてきます！

それだけでなく、 洗濯機をはじめとした全家電が まるっとついてくるのです。

だからすぐ住みはじめられるし、 許可を取れば簡易宿所もの運営も可能。 一度は許可を取れたわけですから そこまで難しい話ではないはずですが、 詳しくは情報出典元にお問い合わせください！

アートな島にあるアートな物件を 引き続き一棟貸しの宿にするもよし、 がっつり自分で暮らすのもよし、 アーティストインレジデンスにするもよし。 あなたのアイデアで活かしてください！