大空間を用途を決めずに 自分の思うままに使って暮らす… それはとても贅沢で 豊かなことなのかもしれません。 今回はそんな余白を楽しむ 大きなワンルームの リノベマンションのご紹介です。

もともと3LDKだったお部屋を 大胆にワンルームへリノベーション。 間仕切りなし、扉付きの収納もなし、 といった開放的な空間なので レイアウトも自由自在です。 寝室と玄関は床のレベル差で ゆるやかに区切られています。 床材がカーペットになっており、 足触りでもゾーニングがされている ところもユニークですね。

壁際には線状の間接照明が設けられ、 リビングとの一体感を より強調しています。 玄関とはカーテンでも 仕切れそうですが、 低めの本棚やワードローブなどで 目線をコントロールしてあげても いいかもしれません。

LDKは広々21.6帖。 廊下や寝室からは天井高が 20cm程高くなるので、 より一層開放的に感じられますね。 素地のコンクリートも白い壁も、 自分好みのインテリアに 染めていく余地のある、 余白のあるテクスチャーと 言えるかもしれませんね。

業務用のものを組み合わせた キッチンの全長はなんと約5ｍ！ 一般的なキッチンの2倍ほどの広さが あるので、お料理好きの方にも きっと満足してもらえるはず。 窓側の調理台には自動調理鍋や 電子レンジ、炊飯器などが 余裕をもって並べられそうですね。 中央のシンクで下ごしらえをして、 右側のコンロで火を使った調理、 左側でほったらかし調理と 動線もスマートです。

春になると、 バルコニーからはこのとおり 桜並木を一望できます。 上から眺めるお花見もまたオツなもの。 満開になればもっと美しい光景が 広がるかと思いますので、 それは来年のお楽しみ。

リビングと寝室は玄関と同様に 段差のみでゾーニングがされています。 ここに段差があることで、 リビングと寝室の境目に 腰掛けることのできる 新たな居場所が生まれています。 夜、眠る前に本を読んだり、 朝、外を眺めながら歯を磨いたりと、 普通の間仕切りでは起こりえない 豊かな生活のシーンが 浮かんできそうですね。

トイレ・洗面・脱衣・洗濯機置き場が 一体となったサニタリースペース。 トイレと洗面は棚で ゆるく区切られているので ちょっとしたおこもり感もありますね。 シンクもキッチンと同じテイストの ステンレスのものが選ばれており、 お部屋との統一感もお見事。

バスルームもピカピカで窓付き。 さらになんとレインシャワーまで！ ホテルのような贅沢な シャワータイムになりそうです。

こちらの物件の掲載元である サンクジャパン（株）さんは 設計、施工を行う建築会社でもあるので 造作やアレンジなどの相談も可能。 この余白を楽しみながら、 あなた好みのデニムのように 育てていくのも楽しそうですね。

文・佐藤シュン 浜松で設計事務所をやりながら、黒猫と暮らしています。