窓からの景色は 視界を埋め尽くすほどの木々。 そう、こちらのお部屋は 新宿御苑のお隣さん。 都会にいながら まるで森の中で暮らしているような 自然の近さです。

建物自体は築49年ですが 少し前に一棟まるごと リノベーションがなされたそう。

好立地に加え 室内のみならず 外観や共用部まで綺麗、という 心惹かれる物件です。

ゆったりとした室内は 1LDKのように使えるワンルーム。 それぞれのお部屋が 長方形で構成されていて 家具の配置もぴしっと決まります。

窓枠や天井の一部、 更にキッチンがブラックで統一され スタイリッシュな雰囲気。 けれどその中にも どこかほっこりとした印象が残るのは 窓の外の景色と馴染む 無垢床のおかげでしょうか。

キッチンはおしゃれなだけじゃなく 機能性や収納力も十分。 本体の収納以外に 正面にも物が置けるし 真横に棚が造り付けられているのも 使いやすそうでうれしい。 シンプルな動線で お料理を楽しめそうです。

エアコンのそばには ホスクリーンが設置されていて 実際の暮らしに 寄り添ってくれている気配を感じます。

お隣、洋室との間仕切りは なんとガラスの壁。

なるほど、こちらのお部屋からも グリーンビューを 楽しめるというわけですね。 せっかくだもの、 堪能しきらないともったいない。

水回りも ダークトーンで締めて 統一感のある空間に。 浴室には乾燥機とシャワースライドバー、 トイレにはウォシュレット、 脱衣所には ドラム式対応の洗濯パンに 三面鏡付きの洗面台。 揃っていてほしい機能が きちんと詰まっています。

窓越しに見る木々もいいけど 1日1回ぐらいは ベランダに出て 手を伸ばせば届きそうな距離で 直接自然と触れ合って。

そして週に1回ぐらいは その向こう側。 新宿御苑の中に入ってリフレッシュ。 一般の方は500円の入園料がかかりますが ここに住んだなら 2000円で年パスを買うのが正解。

ただただ広い芝生に寝そべったり 日本庭園エリアも見ごたえがあるし 温室の熱帯植物を眺めて 異国の風を感じるのもいい。 桜の季節が過ぎたら 次はバラが見ごろだな…なんて お花で季節の移ろいを楽しむのも 風情があって素敵です。

そんな新たな習慣に わくわくしながらも やっぱりインドアで木漏れ日を浴びられる お家時間への期待が1番。 朝起きたとき、 コーヒーを飲むとき、 読書をするとき。 横を見れば 風に揺れる木々が目に入る、という毎日は それはそれは贅沢だと思うのです。

文・ほしりょうこ 散歩とビールと読書が好きな、元リフォーム屋さん。16年で9回の引越しを経験。もっぱら東京の西側にいます。 @hs_ryk