全体的に白っぽい色味で 統一された空間の中で、 棚と色味を合わせた筋交いが ぐっと目を惹くアクセントに。 意味もなくあの隙間をくぐりぬけたく なってしまいます。

いたって普通の外観の中に、 あんなにすてきな空間が 詰まっているというギャップ。 これもまたリノベーションの 醍醐味かもしれません。

18.4帖の広々としたLDK。 キッチン横の筋交いを現しに することで、より開放的な空間に。 この部分が抜けることで、 キッチンからもリビングが 見渡せるようになるので、 家族との会話も増えそうですね。

新築当時からあるという造作棚は 存在感たっぷり。 本やフィギュアなどのコレクションを 並べるのも楽しそうですし、 キッチンが近いので パントリーのように使っても便利かも。 年代別の梅酒やお気に入りの紅茶を ずらりと並べてもまだまだ余裕の 頼もしい収納量です。

リビングの大きな窓の先にはお庭が。 ガーデニングや夕涼み、 ビニールプールを出して お子さんの遊び場にも もってこいな空間です。

白を基調にしたキッチンは サブウェイタイルでかわいらしく。 同じ色味でも素材を変えると、 空間の表情が豊かになりますね。 インダストリアルなテイストの ちょっとゴツめの黒い換気扇も、 全体をひきしめています。

2階には個室が2つありまして、 お庭に向かって開いたバルコニーが ある、こちらのお部屋は11.8帖。 上からもお庭を楽しめるのって なんだかすてきですよね。

大きなクローゼットも2つ ついているので、収納で困ることは なさそうです。

そしてもう1つの9.4帖のお部屋。 こちらのおうちはダクトレール照明が ベースになっているので、 ライトの追加や変更で 模様替えにも対応しやすそうですね。

クローゼットが2つに 加えて屋根裏部屋つき。 使用頻度の低い季節ものの 荷物なんかはこちらにしまって おいてもいいかもしれません。

洗面台は四角い置き型のシンクと ボーダータイルの取り合わせが いい感じ。 収納も豊富なのでスッキリとした 状態を保てそう。

お風呂も新品でしかも窓付き。

トイレもお部屋とテイストを 合わせながらキレイに リノベーションされています。

間取りは2LDK。 延床面積は93㎡ということで、 賃貸でこれだけの規模の物件は なかなか珍しいかも。

今まで大切にしてきたものを残し、 今まで隠れていたものを見出す。 そんな2つの方法論で ギャップを生んだ リノベーションでした。

文・佐藤シュン 浜松で設計事務所をやりながら、黒猫と暮らしています。