住める？って聞かれたら 住め…ない、かもしれないけど どうしようもなく心は惹かれ 暮らしの想像がつかなくとも 一度は手に入れたくなる。 そんなお部屋です。

だってそうでしょう。 ワンルームもワンルーム、 お風呂はスケスケどころじゃない。 ソファやテレビぐらいの自然さで バスタブがお部屋にどーんと据え置き。 リアルに暮らしを想像したら 人に見られる、見られないの前に 上手にバスタイムを過ごす 練習から始めなきゃいけないかも。

それでも 床をぴっちりと埋める ホワイトのモザイクタイルとか 贅沢に伸びる キッチンカウンターとか 天井の木のルーバーとか。 そんな要素に魅了されて 一度はこんなユニークな部屋を 自分の部屋にしてみたいって 思ってしまいます。

ここで全体像を見てみましょう。 外観からして クールでスタイリッシュ。

エントランスへ続く通路に飾られた 大胆なモチーフを見るだけで きっとワクワクするようなお部屋が 待っているんだろうな、と 期待が高まります。

共用部の開放的で素敵なこと。 中央に積まれた石を見て 自分には一生身につかないであろう クリエイティブなセンスに うっとりする、という時間も しばらくは続きそう。

間取り図を見るのは大好きだけど あらためて 間取り図を見るだけでは 知れない魅力って たくさんあるのだな、と 気付かされます。 だって普通なら 素通りしてしまいそうなほど シンプルなんですもの。

バスタブのインパクトが あまりにも大きいけれど 玄関にはシューズボックスもあるし

洗濯機置き場も室内に完備。

トイレだって ちゃんとドアがついているので なんだかんだで 意外と普通に暮らせる気もしてきます。

お部屋自体が10畳ほどで ゆったりとしているので ベッドにテレビ、 テーブルにソファなんかの レギュラーメンバーを 問題なく揃えられそう。

シンクは洗面台を兼ねるスタイル。 コンロはIHを持ち込めるし とことん電子レンジ調理を 極めるというのもありかも。 調理スペースにダイニング、 ワークデスクも兼ねられちゃう ワイドカウンターは ぜひあなた好みに。

浴槽はね、もう言わずもがな。 天井にはカーテンレールがあるので そこはご安心ください。 水が飛び散る心配の前に お風呂に浸かったまま お部屋の大きなテレビが見られる！ と思った方は このお部屋との相性抜群です。

広さ、日当たり、収納、駅徒歩、 そしてやっぱり家賃とか。 お部屋探しの条件は それはもう色々あって 〇、×を数えていって 〇が多いところを選ぶのがセオリー。 でもね、人生で1回ぐらいは 第一印象のときめきだけで 飛び込んでみるのも 面白いと思うんです。

例えばこんな風に バスタブが まるで当たり前みたいな顔をして 存在しているお部屋が 頭から離れないなんて時に、ね。

文・ほしりょうこ 散歩とビールと読書が好きな、元リフォーム屋さん。10年で8回の引越しを経験。もっぱら東京の西側にいます。 @hs_ryk