バスでゆく道々、窓から海が見え隠れする、 見晴らしのいい高台の土地。 移住ウェルカムな集落に、 広い広い平屋が空いてるそうです。

130坪以上の敷地に建てられた5SLDK。 建坪も50坪以上。

ぱっと見、2階建てのように見える屋根 ですが、平屋づくりなんだそう。 それにしても塀の長さの見事なことよ。

角地に建っていることもあり、長さが 際立っていますね。 「お屋敷」と言いたくなるくらい。

玄関には屋根のついた立派な門が。

中へ足を踏み入れると、奥へ奥へと 続く広ーい和風庭園。

屋根が張り出したテラスもありました。 白いタイル貼りで、意外と 洋風な雰囲気も兼ね備えています。

何メートルぐらいあるのかな。 奥へ奥へ、まだ続く…。

こちらがお庭のはしっこのようです。 入口の門がずいぶん小さく見えますね。 お子さんがいたら、かくれんぼや 「だるまさんがころんだ」が、 盛り上がりそうな広さです。

車での出入りはこちらを ご利用くださいね。

駐車場は2台駐車可能とのことです。

こちらは駐車場から道路を眺めた写真。 お家の前に迫る、緑の多さに驚きます。 朝、山の緑を通り抜けた空気は ひときわ、おいしいだろうな。

玄関は白いタイルの三和土。 ガラスの引き戸と相性もよく、すっきり しています。 右側の壁は、腰板かなと思いましたが、 よく見ると、扉になっているようです。 埋め込み型の収納かな。 だとしたら、とても便利。

廊下がピカピカだあ。 幅も広くて、豊かさを感じますね。

平成2年に建てられたとのこと。 外観は純和風なのに、中に入ると 使いやすい洋風の内装というのは 今でもよく見られる建築様式。

キッチンやリビングはやっぱり洋間が 便利ですものね。 続き間には和室があり、くつろぐ場所は バリエーション豊か。 ごはんを食べたあとすぐに、畳の上で ごろごろタイムが叶う間取り。 写真はありませんが、掘りごたつも あるそうですよ。いいなあ。

こちらの床もピカピカです。 築30年以上ですが、大事に使われて いたことがわかります。

キッチンも広い広い。 ビルトインの3くちコンロと たっぷりのワークトップ。 ウッディな化粧板も高級感があって いい。 大家族の胃袋を満たすごはんが たくさん作られたんだろうな。

いま一度間取り図を確認。 リビングから廊下を挟んで洋室が2部屋。

洋室は中でつながっていて、廊下に 出ずとも行き来できるそうです。

腰高のキャビネットが 備え付けられているお部屋は、 応接間としても使えそう。 ダウンライトに照らされた棚の上は ご自慢の絵画や小物を飾れる かっこうのスペース。 お庭で摘んだ花を活けるのも いいですね。

こちらのフローリングも ピカピカに磨き上げられています。

もう片方の洋室には本棚が 作りつけられていました。

角部屋で、どちらもお庭に面した2面採光。 美し過ぎて、床にピントを合わせざるを 得なかった気持ちも、よくわかります。

お部屋のどこにあるのか、 間取り図からはわかりませんでしたが こんな、洒落たテラスもあるそうです。 こじんまりとしていて、いいですね。 緑も目に気持ちよくて、 朝のコーヒーはここで飲みたいな。

右端から順番に見ていきました。 左端には中庭をはさんで、離れのような 和室もありますよ。

彩り鮮やかな緑の壁に格天井。 格式高い内装に驚きます。

本格的な床の間と床脇には 藍鼠色の壁紙が使われていて、 なんともモダン。 左側、付け書院の優美な透かし戸にも ほれぼれです。

和室を開け広げると、大空間が 広がります。 透かし彫りの欄間にも目が離せない。

和室の周りには縁側がぐるり。 うれしいことに、遠目に海が 見えるそうですよ。

夏にスイカを食べたり、 冬にひなたぼっこをしたり。 縁側での楽しい毎日を想像すると 思わず顔がにやけてしまう。

日本家屋らしい和の空間は 否応なく心を和らげてくれますね。

あ、廊下もお庭同様、とても長い。 私が子どもだったら、間違いなく 靴下を履いた足でシューってすべって 怒られちゃうだろうな。 でも、それも楽しい家族の思い出に なりそうです。 最後は廊下からサニタリーへご案内。

浴槽は足を思いっきり伸ばせる広さ。

洗面台は、ほんのり漂うレトロ感も 味わい深く。

トイレなども、きれいに使われてあるので このままでも利用できそうですが、 とりかえるのも選択肢のひとつ。

例えば小便器は、はずして ワンちゃんの体も洗える スロップシンクを取り付けるのも いいかもしれません。

純和風のお屋敷かと思いきや、 中には洋室もあり 暮しやすそうなお家です。 平成初期のきれいな空き家というのは 意外と珍しいような気がします。 このままでもすぐに住めそうですが、 外壁に傷みがあり、写真にも 写っていた、破れたふすまや 網戸も傷んでいて、住むなら 補修しておきたいところ。 そんなときこそ活用したい、 移住者向けの色々な 補助金制度があるそうです。 それを使えば、傷んだ箇所に 手が入れられると思います。

長崎県、西彼杵半島の北部に位置する 西海市、大瀬戸町瀬戸西濱郷。 最寄りのバス停へは徒歩12分。 裏には学校、市役所もすぐ近くだそう。

子どもとのびのび、広いお庭で ペットと遊べる平屋。 「地方への移住」を考えた時に 想像するお家としては十分すぎるほど かと思います。 移住先をお探しでしたら、ぜひ候補に 加えてくださいね。

※西海市では移住者向けに補助金制度を 設けています。詳しくは下記のリンクを ご参考ください。 【移住の補助金】 https://www.city.saikai.nagasaki.jp/soshiki/seisaku/1/7602.html 【物件改修の補助金】 https://www.city.saikai.nagasaki.jp/kurashi/jutaku/3724.html 【お試し移住用のゲストハウス宿泊支援金】 https://www.city.saikai.nagasaki.jp/soshiki/seisaku/1/1/1/6802.html

文・葱山紫蘇子 大阪で娘3人息子1人と暮らす独り身。元劇団維新派役者竹山らいち、元ミニシアター従業員、元介護職。建物と書き出し小説と漫画と毛布のヘリが大好き。 Lit.Link